2024年03月29日
「離婚はしていないけれど夫とはここ数年別居中」というケースは
少なくありません。
別居に至った理由も夫婦によってさまざまです。
〇離婚を見据えて別居している
〇夫婦関係修復のための冷却期間としてしばらく別居している
〇夫婦喧嘩により、夫が家を出てしまったまま別居が続いている
なかでも注意して頂きたいのは「離婚を見据えて別居している」場合です。
別居が離婚において大きな障壁になってしまうことがあります。
どういうことかと言うと、
「離婚したいけれど、ここ数年夫と別居しているため、夫と話し合う
ことができない」
「養育費などの取り決めをしたいけれど、しばらく夫と距離を取って
いたため、スムーズに交渉することが難しい」
といった事態に陥ることです。
夫が話し合いを拒絶したり、数年まともな会話がなかったために話し合い
がしにくい、といったように、円滑に離婚の取り決めが出来なくなること
がよくあります。
離婚はまず夫婦で合意をし、その上でさまざまな取り決めをしていく必要
がありますから、夫婦間の協議が出来ない状態である限り、一方が
どれだけ離婚を望んでいたとしても、手続きを進めることは難しくなります。
別居に至るには、夫婦それぞれに事情があってのこと、別居後も円満に
関係を保ち続けることは至難の業です。
ただそれでも、離婚を見据えている場合は、定期的に連絡をとっておく
必要があります。
相手と少しでもつながっていることが、離婚協議において後々大いに役立ち
ます。
離婚を念頭に置いている場合、いずれにしてもいつかは相手と話し合わない
といけません。
別居中の相手の生活状況や考え方など、定期的に連絡を取り合うことで
離婚の際に必要な情報を得られることがあると思います。
ですので、別居中でも最低限のやり取りは欠かさずに続けるようにして
もらえたらと思います。
Category:離婚相談, 秋田っていっすな~ 日々奮闘する女性行政書士のブログ