年末年始のお休みについて

2023年12月28日

~年末年始のお休みについて~

当事務所は12月29日から1月3日までお休みとなります。

4日(木曜日)午前9時より通常営業となります。

なお、ホームページからのお問い合わせは随時受け付けております。

4日以降に順次返信致しますので、あらかじめご了承ください。

またホームページのお問い合わせフォームをご利用のお客様は、以下の点

にご注意ください。

 

ホームページのお問い合わせフォームをご利用頂きますと、お客様が入力

したメールアドレス宛に、当事務所より自動返信メールが送信されます。

迷惑メールブロックをされている方はご注意ください。

なお、当事務所からの自動返信メールをお送りできない場合は、お客様に

お電話を差し上げることがございますので、お問い合わせの際には、電話

番号欄もご入力頂けるようお願い申し上げます。

 

ホームページのお問い合わせフォームをうまくご利用になれない方は

info@unoki-gyosei.jp(当事務所のメールアドレス)までメールをお送り

ください。

よろしくお願い致します。

 

Category:事務所からのお知らせ, 秋田っていっすな~ 日々奮闘する女性行政書士のブログ

共同親権の判断基準について

2023年12月22日

離婚後の共同親権の導入について、法制審議会で審議が重ねられてきました

が、19日にその要綱案が示されました。

今回新たに共同親権の判断基準が明確化されました。

まず、今後導入されるであろう新しい制度において、親権は離婚時に

父母が協議で共同か単独かを選びます。

話し合いで解決できない場合は家庭裁判所が判断します。

この家庭裁判所の判断の基準が次のように明確化されました。

・父または母の虐待などにより、子どもの心身に害悪を及ぼす恐れがある

場合は、父母どちらかの単独親権とする。

・DVなどにより、父母の一方が他方から暴力やその他有害な言動を受ける

恐れがある場合は、父母どちらかの単独親権とする。

・上記以外の事情でも、共同親権では子どもの利益を害すると認められる

場合は、父母どちらかの単独親権とする。

という基準が設けられました。

 

共同親権の場合、子どもの進学や病気・怪我による長期的治療などといった

重要事項は基本的に双方の合意で決めることになります。

学校の入学手続きや緊急手術など、話し合う時間がなく子どもの利益のため

急迫の事情があるときは、単独で決定することができます。

 

今後共同親権が本格的に導入されると、実際の現場では多少の混乱が起こる

のではないかと予想されますが、あらかじめ共同親権の仕組みを双方がよく

理解しておくことがまず何より大切だと思われます。

※この文章は12月20日付『秋田魁新報』の記事を抜粋しております。

Category:離婚相談, 秋田っていっすな~ 日々奮闘する女性行政書士のブログ

LINEで離婚を伝えるポイント

2023年12月15日

昨今の離婚事情はSNSの急速な発展もあり、夫婦で直接話し合うよりも

メールやLINEを多用して相手と交渉するという夫婦の割合が大きくなって

きました。

 

離婚協議をメールやLINEで進めるうえで注意してほしいことがいくつか

あります。

①簡潔に分かりやすくを心掛ける

養育費や慰謝料といった金銭の取り決めについては、特にもめる要素が

沢山あります。そのため、「養育費は子ども1人につき、月額3万円、

子どもが2人いるので合計月額6万円とする。支払期間は子どもが大学を

卒業する月まで、毎月末日までに振り込む方法により支払う」というように

疑義が生じないよう、金額と期間、支払方法を具体的に取り決める必要が

あります。

 

②やさしい言葉遣いを心掛ける

「父親なんだから養育費を払うのは当然」「浮気したんだから離婚される

のは自業自得」といったように、向こうに非があって離婚する場合は、どう

しても相手に対して語気が強くなりがちです。

同じ言葉でも会って伝えるのと、文章にするのとではニュアンスが大きく

異なります。

文章にすると意外に不躾になりがちですので気を付けたい点です。

 

③送信は時間を置くことを心掛ける

離婚の取り決めをメールで送る場合、送信内容を作成してから1~2日は

置くように心がけるといいと思います。

誰でもその日の出来事や気分によって、感情的な内容を打ってしまったり

することがあるからです。

頭がクリアな状態で、何度か送信内容を見返してから送信することで

あとになってから「あんな内容送らなきゃよかった」を防ぐことで出来ます。

 

以上、たった3つのポイントですが、意識してみることでその後の離婚

協議が少しは進みやすくなるかと思います。

離婚に関しては相手あってのものである、ということを忘れないことが

大切です。

Category:離婚相談, 秋田っていっすな~ 日々奮闘する女性行政書士のブログ

後腐れのないスマートな離婚とは

2023年12月08日

スマートな離婚というと語弊があるかもしれませんが、「スピーディー」

「もめない」「後腐れがない」この3つの要素を満たしている場合がそれに

該当するかと思います。

 

スマートな離婚をする人にはいくつか共通点があります。

①養育費や慰謝料といった金銭面の取り決めにおいて、相手が無理なく払え

る金額で折り合いをつけている

②相手の資力を理解し、配慮し、財産分与でも多くを求めすぎない

③相手に感謝の意を伝える、または、相手の言うことに耳を傾ける

といった点です。

上記の点を念頭に置いて離婚協議を進めることができる人は、

手続き完了までの時間が短いですし(スピーディー)、相手と紛争になること

がほとんどありませんし(もめない)、お互いに嫌な思いをする機会もほぼ

ありませんし、離婚を引きずることもありません(後腐れがない)。

 

実際にあった過去の事例を取り上げてみます。

妻は離婚にあたり、自宅を財産分与としてもらいたいと考えていました。

最初からその意思を夫に伝えていましたが、あとになって夫が自宅をほしい

と言い出しました。

妻は一時は冷静さを失いそうになりましたが、「ローンの支払もあるし、

夫と争っても無駄だ」と思い直し、譲ることにしました。

自宅を夫に分与する代わりに、預貯金を多くもらうという取り決めをし、

もめることなく手続きは終結しました。

夫からしても、妻の譲歩があると取り決めがしやくすくなり、その後の

手続きに協力的になる傾向があります。

スマートな離婚の場合、「すごく得をする、多くを獲得する」ことは

叶わないかもしれませんが、相手と争わずに済んだことで、離婚後の人生を

前向きにすぐ歩み始めることができます。

離婚の取り決め段階でもめてしまうと、離婚後も、意外と長い期間において

嫌な思い出やマイナスな感情を引きずってしまうことがあります。

 

離婚はどうしても相手あってのものですので、折り合いや譲歩がなければ

前進しづらくなります。

お互いの話し合いで決着がつかない場合は、調停や弁護士の出番となり、

どうしても大ごとになります。

ある程度の折り合いができる状況ならば、そうした方がうまく事が進む

ということも心に留め置きたいものです。

Category:離婚相談, 秋田っていっすな~ 日々奮闘する女性行政書士のブログ

妻も気づかぬ夫への執着心

2023年12月01日

離婚を考えている夫婦のなかで、本人は無自覚でも、第三者から見ると

夫に対して非常に執着しすぎている、気にしすぎている、と思うケース

があります。

 

妻のどういった言動からそう感じるかというと

・夫とのやり取りを自分の中で大きく捉えすぎている

・夫の発言を大げさに解釈する

・夫の行動に対して必要以上に怯える

・夫の過去の言動に対する怒りが収まらない

といった感じです。

 

蓋を開けてみると、妻が考えている以上に夫は悪気がなかったり、妻を

傷つけるつもりはなかったりと、妻の拡大解釈のために、離婚が複雑に

なりすぎてしまうこともあります。

 

離婚ともなれば、夫婦の間で大なり小なり暴言はあります。

どのご家庭でもあります。離婚の話し合いはお互いが敵に思えてしまう

ことがありますから、穏やかにいかないことの方が多いものです。

ただ、あまりに大きく反応してしまうとかえって逆効果となり、

離婚協議が進まなくなってしまいますから、その点を心掛ける必要が

あります。

 

お客様から聞いたお話を例に取り上げてみます。

妻は夫が何度も浮気を繰り返すため、離婚を決断しました。

夫は自分の非を認め、妻に対しては慰謝料と養育費を支払うことで

合意しました。

しかし一度合意に至ったあとも、妻は夫の浮気を許せず、養育費の金額を

釣り上げてみたり、夫の提示する条件に返答しなかったりと、第三者から

みると、わざと離婚を遅延させているような態度を取り続けていました。

その結果、夫は調停を申し立て、未だ係争中です。

 

ここで一つ、抑えておきたいのは、「非を認める」ということは、いろいろ

な形があるということです。

直接相手に謝罪することもそうですし、金銭で償う、というのもまた一つ

です。妻からすれば、直接謝罪してもらったうえで、慰謝料を払ってもらい

たいと思うかもしれません。

ただ謝罪に関しては、なかなか強制することは難しいですから、金銭で解決

できるなら、それでよしと思えた方が事がスムーズに進む場合があります。

この事例の妻は、夫の浮気が許せず、自分が苦しんだ分だけ夫に執着する

あまり、結果的に損してしまうように思えます。

夫が慰謝料という条件を呑んだ時点で、見切りをつけ、離婚手続きを終結させ

るべきでした。

妻が執着しすぎたため、より一層お互いを敵対する気持ちが強まり、スムーズ

な離婚からは遠ざかってしまいました。

 

離婚原因が明らかに夫にある場合、腹も立ちますし、相手も自分と同じよう

に苦しむべきだと思うこともあると思います。

ただ離婚を決断した以上は、マイナスな感情は抑えて、淡々と事務的に

取り決めを行うことが結果的には(経済的にも精神的にも)本人を救う近道

になるような気がします。

Category:離婚相談, 秋田っていっすな~ 日々奮闘する女性行政書士のブログ

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