2023年10月06日
時間という観点で離婚を大きく分けると、じっくり時間をかけて進めていく
離婚と、時間をかけずに急ぎで進めていく離婚の2種類があります。
どのような違いがあるのでしょうか?
まず時間をかけて進めていく離婚についてですが、これは
○自分の気持ちがまだ100%定まっていない
○相手がなかなか離婚に応じてくれない
○養育費や慰謝料などの条件がなかなかまとまらない
といった、本人の気持ちや条件面での折り合いがついていない場合が
多く見受けられます。
条件面などの話し合いにおいては、互いが譲らない場合は、遅々として
状況が進展しなくなります。話し合いが膠着状態になってしまった場合、
お互いが折り合いをつけられるようになるまで、数年単位の時間が必要に
なるケースもあります。
また「私は本当に離婚に踏み切っていいのかしら」と不安を感じている
ような場合は、自分が心から納得できるようになるまでは、無理に離婚を
進めていく必要はないと思われます。
離婚に関しては、焦って決断していいことは何もないため、何よりも自分
の気持ちを優先するようにしてください。
その一方で、時間をかけない方がいい離婚もあります。
たとえば、お互いに離婚の意思は固まっており、条件面も取り決めている
ような場合は、相手の気が変わらないうちに早めに離婚の手続きを済ませた
方がいい、というのが離婚のセオリーだったりもします。
離婚において大切なことは、双方の意思と条件面です。
この2つがある程度まとまっているようであれば、あまりダラダラと
時間をかけずに、早急にとりまとめることをお勧めします。
こういったケースで時間をかけてしまうと、既に取り決めた条件を下げら
れてしまう2つの要素が発生しやすくなるからです。
1つ目の要素は、本人の気が途中で変わってしまうこと、2つ目の要素は、
周囲(親や兄弟姉妹、親戚)からあれこれ口出しをされることです。
こうなってしまうと、まとまっていた条件の決め直し、離婚自体の見直し
など、悪い流れになってしまうことがあります。
離婚を考えている夫婦には、それぞれ適切なタイミングがあります。
そのタイミングを逃すと、いつまでたっても離婚がまとまらなかったり
離婚をしたくても、経済的な不安や子どもへの配慮から、離婚を回避せざる
得ない状況に陥ることがあります。
またその反対に、心底納得していないのに、先走って離婚して後悔して
しまうこともあります。
このような場合、当事者だけで冷静に判断することが難しかったりもします。
迷ったときは専門家に相談することをお勧めします。
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