「別居=離婚」ではない

2021年08月10日

「離婚したい」と考える女性は沢山います。

離婚相談にいらっしゃる女性は皆「離婚したい」という思いを抱えています。

しかし離婚の意思がどれくらい強固なものなのかは、直接話してみなければ

分かりません。

 

夫との喧嘩で一時的に「離婚したい」と口にしているだけなのか、本気で

離婚を決意しているのか、理由や原因を掘り下げていくうちに、次第に

その人の離婚の意思の本気度が見えてきます。

 

『夫婦仲が悪い、家庭内別居している、もう数年夫と口をきいていない』

イコール離婚ということにはなりません。

夫婦の形はそれぞれですから、家庭内別居状態が長く続いていたとしても

それはそれと夫婦が納得して婚姻生活を継続しているケースはごまんと

あります。

 

夫の浮気に腹を立てて、数年は夫婦関係が希薄だったものの、子どもの

独立を機に、夫婦関係が修復したケースも数えきれないほどあります。

 

私が相談を受けた女性(Aさん)は、最初は「離婚したい」と話して

いましたが、話の途中何度も「家を出たい」「夫としばらく離れたい」

というワードを繰り返していたため、この方はすぐに離婚には踏み切れない

けれど、今一番望んでいることは夫との別居なんだと気づきました。

 

年齢が上がるほど、「別居=離婚」という意識が強い傾向にあります。

もちろん別居には夫婦関係を離婚の方向へ向かわせてしまう側面があること

は否定できませんが、そればかりではありません。

一時的な別居(お試し別居)をすることで、こじれた夫婦関係を一度俯瞰

して見直すことができるプラスの効果もあります。

妻が一時的に実家に戻ることで、夫が日頃の言動を反省するケースもあり

ます。

 

Aさんは夫との同居をこのまま続けていると、精神的にかなり疲弊してしまい

離婚したいという気持ちが日ごとに強くなるということでしたので、一時的な

別居という選択肢もありだなと思いました。

すぐには離婚を決断できない、でも夫と一緒にいると息ができないような状況

では思考はマイナスにマイナスに働いてしまいがちです。

そのようなときには夫と一度距離をとり、自分の離婚の意思や将来の生活を

再考してみる機会を自分に与えることも時には必要だと思います。

 

 

 

 

 

 

Category:離婚相談, 秋田っていっすな~ 日々奮闘する女性行政書士のブログ

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