2021年01月26日
離婚は決断する前も、決断してからも、パニックになりやすい状況が
しばしば訪れます。
特に離婚を決断してからは、養育費や慰謝料、財産分与などを夫と
話し合わなければならないため、精神的な疲労が蓄積して、混乱をきた
してしまうことがよくあります。
パニックに陥りやすい状況は大きく次の2つに分かれます。
“夫との話し合いがうまく進まないとき”
“夫が取り決めたことを撤回してきたとき”
です。
一つ目の“夫との話し合いがうまく進まないとき”、これは離婚協議では
どのご夫婦にもよく起こり得ることです。
ご夫婦によっては、協議がうまく進まず、調停や裁判を利用される
ケースも見受けられます。
ただ、調停は時間がかかる、裁判はお金がかかるということを嫌がる
方も中にはいらっしゃいます。
話し合いが遅々として進まないとパニックになってしまうと思いますが
離婚協議は相手あってのことですので、相手の様子を見ながら、条件を
主張したり譲歩したりしながら、1歩ずつ進めていくしかありません。
もう一つの“夫が取り決めたこと撤回してきたとき”、これが1番パニック
を起こす原因だと思います。
「養育費は毎月8万円支払うと言ってたのに、急に5万円に値下げして
きた」
「慰謝料は200万円を一括で支払う約束だったのに、払いたくないと
言ってきた」
「年金分割の合意をしたはずなのに、分割しないと言い出した」
など、一度取り決めた約束を翻される場合です。
離婚協議においてはたびたび起こります。
せっかく取り決めた内容を夫の一存で変更されてしまうと、妻としては
どう対処していいのか頭を抱えてしまうと思います。
相手の要求に素直に応じた方がいいのか、最初の取り決めに戻すよう
説得したらいいのか、、、相手にも変更した理由があるはずですから、
相手の話、懐事情をよく聞いたうえで、考えていかなければなりません。
ここでパニックになって、相手を責めてしまうと、向こうも意固地になって
しまいますから、とりあえずはまず相手の言い分を聞くことを優先して
みてください。
交渉はそのあとです。
パニックになっていいことは何もありませんから、混乱してしまったら
一度相手と距離を置くこと、慌てず焦らないことを大切にしてください。
離婚の話し合いというものは本当にデリケートで難しいです。
ときには相手の機嫌によって振り回されてしまうことありますし、
理不尽な要求を突き付けられてしまうこともあります。
状況や気持ちが苦しなってしまったときは、少しでも良い方向へ解決
できるよう、周囲の方や第三者の力を大いに借りてください。
Category:離婚相談, 秋田っていっすな~ 日々奮闘する女性行政書士のブログ