2020年12月16日
夫の不倫発覚後、妻が離婚を選択しない場合、その後の夫婦関係を修復して
いくためにも、どのようにケジメをつけるのか、やり方はいろいろあります。
たとえば
①夫に誓約書を書かせる
②不倫相手の女性と妻で示談書(合意書)を交わす
といったやり方です。
この2つのやり方について、今回は考えてみたいと思います。
まず①夫に誓約書を書かせるという方法です。
これを妻が行う場合、その多くが怒りにまかせてやっています。
そのため、誓約書の内容が「次に浮気をしたら妻の提示する条件に応じて
離婚する」とか「次に浮気が発覚したら慰謝料800万を払う」といった
ように、非現実的な事項が記載されていることがあります。
離婚を前もって予約しておくことは出来ませんし、誓約書にサインするよう
強制することもよろしくありません。
不倫が発覚したばかりのときは、夫も反省してしおらしくしていますが
ほとぼりが冷めると「誓約書に無理やりサインさせられた」と不満を訴える
ことがよくあります。
誓約書を作成したい場合は、夫もそれを望んでいるかどうかが一つの指標に
なります。夫が夫婦関係の修復を希望しており、誓約書に前向きにサインす
るようであれば誓約書も意味のあるものになると思います。
次に②不倫相手の女性と妻で示談書を交わすやり方ですが、これを行うには
かなりの注意が必要になってきます。
相手の女性が反省しており、示談がスムーズにまとまるようであれば
問題はありませんが、少しでも相手の女性が抵抗した場合は危険です。
この場合はすぐに弁護士に相談に行くようにしてください。
示談を当事者間で行う場合は、基本的にはもめずに話し合えるということが
大前提になってきます。
慰謝料の有無、金額や支払い方法などで相手方ともめるようであれば、
当事者間での解決は容易ではありません。
これがエスカレートすると、家族全員を巻き込んだり、職場の人にも
知られてしまった、、、なんてこともにもなりますから、少しでも
こじれた場合は弁護士に相談するのが一番です。
そしてもう一つ気を付けてほしいことは、“慰謝料の金額”です。
不倫の慰謝料に決まりはありませんが、適正な金額・相場があります。
度を越えて高額請求すると、示談がまとまるものもまとまらなくなって
しまいますから、くれぐれも気を付けて下さい。
①②いずれのやり方にも共通して言えることですが、とにかく「冷静に
なる」ということが大切です。
不倫発覚後すぐはカッとなって頭に血が上っている状態ですから、ここで
勢いで行動を起こさないように、少し時間を置いて考えるようにして
下さい。
誓約書にしても、示談書にしても、相手あってのことですから、一人で
突っ走ることのないよう、心に留め置いて頂けたらと思います。
Category:離婚相談, 秋田っていっすな~ 日々奮闘する女性行政書士のブログ