2020年09月28日
「夫と息子の折り合いが悪くて、喧嘩が絶えません」という話はよく
聞きますが、実際、夫と息子の板挟みになる妻の心労の度合いは
計り知れません。
周囲の人からは「どこの家庭にもよくあることでしょ」と一蹴されてしま
いますが、夫と息子の喧嘩の仲裁を行うのは並大抵のことではありません。
喧嘩の原因は、息子の言葉遣いや進路のこと、親に対する言動や交友関係
など、大小さまざまです。
夫と息子の関係が悪化してくると、夫は“息子のやることなすこといちいち
気に食わない”という状態になり、妻の気苦労は一層増すばかりです。
妻にとって何よりきついのは、夫の怒りの矛先が自分に向けられること
です。
「お前の教育が悪いから息子がこうなったんだ」
「お前と息子でこの家から出ていけ」
といったように、夫に心無い言葉を投げかけられてしまうことです。
もともとは「夫VS息子」の喧嘩だったのが、「夫VS息子・妻」の喧嘩に
なり、最終的には「夫VS妻」になってしまうこともあります。
これが行き過ぎると、“離婚だ”と言い出す段階に進んでしまいます。
夫と息子の喧嘩は、確かにどこの家庭でも頻繁に起こります。
当然、ご家庭によって程度の差があり、ひどい喧嘩に発展してしまう
ような場合もあります。
ただ、あくまで「子どものこと」での喧嘩あり、この段階では夫婦の関係
に亀裂は入っていません。
子どものことで言い争うことは、夫婦にとって決して珍しいことではなく
家族が成熟していく過程で避けられないことです。
ですから、夫婦喧嘩の原因が「子どものこと」である場合は、離婚だと
先走るのはなく、子どもを取り巻く状況が少し落ち着くまで、時間を
かけて様子を窺うことが大切です。
一方で、夫婦喧嘩の原因が「子どものこと」から派生して「夫婦のこと」
になってしまった場合は、その内容によってはやむなく離婚につながって
しまうこともありますから、様子を窺うだけではなく、周囲の人の声に
耳を傾けてみることも必要になってきます。
「これは離婚になるかもしれない」と不安に思うことがあれば
躊躇せず、信頼のできる友人や専門家に相談してください。
誰かに話してみることで狭くなってる視野を広げられることもあります
から、一人で抱え過ぎないようにしてください。
Category:離婚相談, 秋田っていっすな~ 日々奮闘する女性行政書士のブログ