2020年09月18日
50代以上のご夫婦で、一方は「離婚したい」と考えているが
もう一方は「別に離婚しなくてもいい」という考えでいるケースが
多数存在します。
このようなケースにおいて、今回は、夫が離婚したいと考えている
事例についてご紹介していきたいと思います。
夫が離婚を希望する理由としては
◎他に女性がいるため、妻と別れたい
◎長年別居している妻にこれ以上生活費を払いたくない
◎早く離婚して身辺整理をしたい
といったことが挙げられます。
いずれの理由も妻からすると納得のいくものではないため、離婚に応じない
という選択をする場合が多いです。
妻としても、今となっては夫に愛情があるわけでもないので、離婚に応じ
ても構わないという気持ちが少しはあるものの、よくよく考えてみると
離婚をすることでマイナスになる点があるため、首を縦に振らないという
結論に至ります。
マイナスな点はなんといっても経済的な問題です。
夫婦である以上、夫には妻を扶養する義務がありますから、生活費を支払わ
なければなりません。
離婚すると生活費が受け取れなくなるため、家計が苦しくなるのは分かり
きっています。
また離婚すると、妻が自宅から出ていかなければならない場合もあるため
将来的な住まいのことも考えると離婚に踏み切れないということも。
こういった財産的な事情により、夫との関係が冷めきっていても、離婚しない
女性は少なくありません。
離婚しても経済的なデメリットばかりで、メリットがない、というわけです。
もちろん夫と不仲である以上、このまま婚姻生活を継続することの精神的な
負担は計り知れません。
離婚してきれいさっぱり第2の人生を歩み始めれば、気持ち的にはとても
楽になります。
実際離婚を選択して、精神的にすごく楽になったと第2の人生を謳歌して
いる女性が沢山いるのも現実です。
ただ私個人の考えとしては、「離婚してもメリットがない」と感じるよう
であれば、離婚しないという選択は間違っていないと思います。
夫婦の形は本当に人それぞれで、2人にしか分からない夫婦の事情があり
ます。
離婚するにあたって大切なのは「お互いが納得しているかどうか」です。
「離婚してもメリットがないけど、夫がうるさいから離婚に応じる」と
いうのはお勧めできません。
どんな状況に置かれていても、「自分は離婚に納得しているのか」という
点について、自分の気持ちをごまかすことなく、正直に向き合ってほしいな
と思います。
Category:離婚相談, 秋田っていっすな~ 日々奮闘する女性行政書士のブログ