2020年06月19日
離婚することが決まり、養育費や慰謝料、財産分与などといった細かな
条件を夫と話し合うとき、何よりも大切なのは“感情的にならない”と
いうことです。
夫婦間の話し合いの場において、特に女性の場合、落ち着いて話し合おうと
思っていても、どうしても夫に対するこれまでの不満や怒りが湧き上がって
きて頭を支配してしまいがちです。
そうなると
「少しでも多くお金を支払ってもらいたい」
「夫の離婚後の生活なんて私には関係ない」
「とにかく自分に有利な条件にしたい」
と思ってしまい、その結果、話し合いの決裂を招いてしまいます。
離婚の話し合いは、とりまとめるのが非常に難しくデリケートな問題です。
男性においてよくあるのが、
「前に話し合ったときは、自宅をくれると言っていたのに、今日になって突然
自宅は譲らないと言い出した」
「養育費は子ども一人につき5万円と決めたのに、今になってそんなに払え
ないと言ってきた」
というように、考え方がコロコロ変わってしまうことです。
最初の離婚の話し合いから時間が経過すると、条件を下げてくることが
往々にしてあります。
最初は感情が高ぶっていることが多いため、無理してでも妻に養育費や
財産分与を支払ってやろうと思っていても、時間の経過とともに落ち着きを
取り戻すと、1円でも支払うのが惜しくなってきます。
こんなふうに、お互いが自分のことばかり優先してしまうと、条件が全く
折り合わず、いつまでも合意に至らなくなってしまいます。
話し合いを難航させないためにも、女性側の注意点としては
○離婚後の夫の生活を考慮した上で、金銭的な要求をする
○自分の要求だけでなく、相手の意見もできるだけ受け止める
○夫の性格を考えて、感情的にならずに話す
といった3点は常に意識して頂けたらと思います。
特に「養育費」に関しての取り決めは、子どものことですから
「夫が払うのは当たり前」と思うところがあると思いますが
「子どものために払ってくれてありがとう」という気持ちは、少しでも
相手に見せておくことが大切だと思います。
実際、離婚した夫婦で養育費を支払ってもらえないケースは山のように
あります。
離婚の話し合いは、「話し合い」というより「交渉」というイメージを
持って、相手の性格や生活にも配慮しながら進めるように気を付けて下さい。
Category:離婚相談, 秋田っていっすな~ 日々奮闘する女性行政書士のブログ