2020年06月30日
離婚の形は本当に人それぞれですが、出来ることなら“円満”に離婚したい
ものです。
“円満離婚”とは、離婚の意思や条件面について、夫婦がお互いに納得して
離婚をすることです。
円満離婚できる夫婦はそう多くはありません。
特にお子さんのいる場合は、養育費などといった離婚の条件が折り合わずに
話し合いがもつれてしまうことがほとんどです。
また話し合い自体はスムーズに進んだ場合でも、浮気をした相手(配偶者)
をいつまでも許せないとか、相手の顔を見るだけで吐き気がするといった
ケースもあります。
ですから相手のことを憎んだり恨んだりせず、離婚の条件もまとまった
“円満離婚”をするのは、非常に難しいのが当たり前です。
ただ上記とは違うケースとして、離婚したことにより夫婦関係(この場合
元夫との関係といったほうが適切ですが)が良好になったという女性も
いらっしゃいます。
こういったケースでは
〇離婚したら夫のことが以前ほど嫌ではなくなった
〇離婚時に子どもの養育費をしっかり取り決めてくれた夫に感謝している
〇金銭面の取り決めがスムーズにできたので夫のことを見直した
〇離婚後に夫の態度が優しくなった
〇子どもの面会のときに夫に会うが、お互いに気遣えるようになった
ということがあるようです。
子どもがいる場合、離婚しても家族のつながりが途絶えることはありません。
子どもや孫のことで元夫と接する機会はたびたび訪れます。
こういった場面において、円満離婚をしたご夫婦は、お互いに相手に嫌な
感情を抱くことなく接することができるので、良好な関係を保ち続けること
が可能になります。
実際に、離婚してからの方が家族関係がうまくいくようになったという人
も沢山いらっしゃいます。
円満離婚はなかなか目指せるものではないですが、離婚してからでも
続く家族関係のことを考えると、離婚の条件や相手に接する態度など、
歩み寄る姿勢は大切なことなんだと思います。
Category:離婚相談, 秋田っていっすな~ 日々奮闘する女性行政書士のブログ
2020年06月26日
離婚するにあたって、自分の親または義理の親にどう説明したらいいのか
なかなか言い出せない人もいます。
義理の親と円満な関係を築いていた女性は、離婚するにあたり、義理の実家
まで報告しに行った際に、義理の親が非常にショックを受け、「もう一度
考え直して」と泣きつかれてしまったというようケースもあります。
ただ義理の親と良好な関係を保っていた場合、養育費や慰謝料といった
離婚の条件交渉がスムーズに進む傾向にあります。
義理の親が息子に対して、「しっかり払いなさい」とはっぱをかけてくれる
ことが多いからです。妻に味方をしてくれる心強い存在になってくれること
が稀にあります。
めったにないケースですが、こういった場合は、離婚の取り決めが済んだら
義理の親に対して、報告を兼ねて感謝の気持ちを伝えておくことが大切です。
その一方で、普段から嫁姑間が険悪な関係だった場合は
離婚の際にもまったく協力してくれないというケースも沢山あります。
義理の親との関係がうまくいっていない場合は、嫁が離婚のことで悩んで
相談にいったところで、取り合ってくれない、味方してくれないということ
がほとんどです。
「離婚はあなたに責任があるんじゃないの。息子は悪くない」と冷たく
あしらわれてしまうこともあります。
基本的には親は子どもの味方ですから仕方のないことでもあります。
こういった場合は、義理の親に頼ることなく、自分で離婚交渉を進めて
いくしかありません。
また子どもの離婚に親(義理の親含む)が口を出してくるケースも
あります。
親も子どものことが心配ですから、ある程度は仕方のないことだと
思います。年配者である親の意見をよく聞いて、話を進めていくことは
とても大切なことです。
ただ、親の意見を聞きすぎたせいで、夫婦間の話し合いがまとまらなく
なってしまうようなことがないよう、離婚の話し合いはあくまで夫婦
2人が原則だということに留意してもらえたらと思います。
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2020年06月23日
毎回離婚原因のトップに挙がる“夫の浮気”ですが、1度や2度の過ちという
ものではなく、10年から20年にも及んで浮気をしていたというケースも
存在します。
婚姻期間の半分以上もの年数、夫に浮気されていたという人もいます。
その場合一番大変なのは、夫の長年に及んだ浮気が発覚してしまったとき
です。
意外に思えるかもしれませんが、長年の浮気が発覚した場合
多くの男性は長年浮気していたことを正直に話してしまいます。
中には上手に嘘をついてその場をやり過ごす人もいますが、当然ながら
実際は妻にすべて見透かされていることがほとんどです。
罪の意識なのか、すべてを吐露して楽になりたいのか、内心は分かりません
が、夫が妻に対して、自身の長年の浮気を包み隠さず話してしまうことは
そう珍しいことではありません。
そして問題はこのあとです。
すべてを妻に打ち明けたあと、「離婚してくれ」と言い出す場合と
「浮気相手とは別れる」と謝罪する場合に分かれます。
前者の場合、妻からしたら、長年に及ぶ浮気を到底簡単に許すことは
できませんが、かといって相手の要求のまま離婚に応じるのは得策とは
いえません。
夫婦の財産、慰謝料、自宅などすべて夫から分与してもらい、今後の
生活の目処が立つようであれば、離婚を選択しても構わないのかもしれ
ませんが、普通はそう簡単にはいきません。
夫に対する情もありますし、子どものこと、老後のこと、さらに相続のこと
まで考えて、どうするのかを決めていかなければいけません。
怒りに任せて離婚を突き進めてしまってもいいことは何もありません。
どうしたらよいのか、自分がどうしたいのか、迷ってしまったときは
一度夫とは少し距離を置いて、冷静に考えることができる環境を整えること
が大切です。
また傷ついた心のケアも含めて、専門家の手を借りるという方法もその
一つだということは頭の片隅に留め置いて頂けたらと思います。
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2020年06月19日
離婚することが決まり、養育費や慰謝料、財産分与などといった細かな
条件を夫と話し合うとき、何よりも大切なのは“感情的にならない”と
いうことです。
夫婦間の話し合いの場において、特に女性の場合、落ち着いて話し合おうと
思っていても、どうしても夫に対するこれまでの不満や怒りが湧き上がって
きて頭を支配してしまいがちです。
そうなると
「少しでも多くお金を支払ってもらいたい」
「夫の離婚後の生活なんて私には関係ない」
「とにかく自分に有利な条件にしたい」
と思ってしまい、その結果、話し合いの決裂を招いてしまいます。
離婚の話し合いは、とりまとめるのが非常に難しくデリケートな問題です。
男性においてよくあるのが、
「前に話し合ったときは、自宅をくれると言っていたのに、今日になって突然
自宅は譲らないと言い出した」
「養育費は子ども一人につき5万円と決めたのに、今になってそんなに払え
ないと言ってきた」
というように、考え方がコロコロ変わってしまうことです。
最初の離婚の話し合いから時間が経過すると、条件を下げてくることが
往々にしてあります。
最初は感情が高ぶっていることが多いため、無理してでも妻に養育費や
財産分与を支払ってやろうと思っていても、時間の経過とともに落ち着きを
取り戻すと、1円でも支払うのが惜しくなってきます。
こんなふうに、お互いが自分のことばかり優先してしまうと、条件が全く
折り合わず、いつまでも合意に至らなくなってしまいます。
話し合いを難航させないためにも、女性側の注意点としては
○離婚後の夫の生活を考慮した上で、金銭的な要求をする
○自分の要求だけでなく、相手の意見もできるだけ受け止める
○夫の性格を考えて、感情的にならずに話す
といった3点は常に意識して頂けたらと思います。
特に「養育費」に関しての取り決めは、子どものことですから
「夫が払うのは当たり前」と思うところがあると思いますが
「子どものために払ってくれてありがとう」という気持ちは、少しでも
相手に見せておくことが大切だと思います。
実際、離婚した夫婦で養育費を支払ってもらえないケースは山のように
あります。
離婚の話し合いは、「話し合い」というより「交渉」というイメージを
持って、相手の性格や生活にも配慮しながら進めるように気を付けて下さい。
Category:離婚相談, 秋田っていっすな~ 日々奮闘する女性行政書士のブログ
2020年06月16日
離婚をした方がいいのか、踏みとどまった方がいいのか、迷っている中で
真っ先に相談するのは自分の家族(親や兄弟姉妹、親戚)だと思います。
離婚問題で苦しんでいるときに、血のつながった家族の支えやアドバイスは
本当にありがたいものですし、頑張ろうという力が湧いてきます。
ただここで一つ難しい点は、自分自身が離婚の意思が固まっていないような
場合です。
離婚を自分で決断していれば、今後の暮らし全般のことを家族と相談し
経済的にも精神的にも力になってもらうことが出来ますが、離婚を決断
出来ていない場合においては、全面的に家族のアドバイスに従うことが
マイナスに働いてしまうこともあります。
相談される側の家族としては、大切な家族が苦しんでいるなら助けなきゃと
思い、どうしても離婚させる方向へ話をもっていく傾向が強くなります。
話がヒートアップしてくると、夫が完全に悪者にされてしまうことも
あります。
専門家の目からみると「まだ離婚するほどの段階ではない」というような
案件でも、家族に相談することで、一気に離婚の流れに傾いてしまうケース
が少なくありません。
中には、頼まれてもいないのに、夫婦の間に入って離婚の話を進めてしまう
ような方もいらっしゃいます。
離婚というのは、当然のことですが、本人の意思が大切です。
「離婚したくないな」という気持ちが少しでもあるうちは、離婚はしない
方がいいというのが専門家の意見です。
自分の意思が固まっていないのに、周囲の家族からの説得におされて
離婚をすると、後悔したときに周囲のせいにしてしまうことがあります。
そうなると本人も周りの家族も苦しむことになります。
もちろん周囲の意見に耳を傾けることは必要ですし、一番身近な家族が
自分たち夫婦をどう思っているのか知ることは視野を広げることになります。
ただ、他人の意見に乗っかることだけはしないようにして下さい。
自分が心底離婚することに納得しているか、この先後悔しないか、自分の意思
で決断することが離婚においては何より大切なことです。
Category:離婚相談, 秋田っていっすな~ 日々奮闘する女性行政書士のブログ
2020年06月12日
夫に対する不満、妻だったら誰でも抱えている問題です。
「家事を妻に全部押し付けてくる」
「子どもの世話を手伝わない」
といった日常生活の不満から
「数年前に浮気したことが許せない」
「結婚当初に何度かとてもひどいことを言われた」
といった過去におきた事件まで、大小幅広い問題があります。
特に過去に夫との間で喧嘩になったことは、どれだけ時間がたっても
鮮明に覚えているもので、ことあるごとに「あのときの夫の発言に傷ついた」
「あのときの夫の行動に腹立った」と蒸し返されるものです。
こういった蓄積は、日々を過ごしていくなかで、なんとか消化できる
ケースもありますが、夫の性格や言動というものはなかなか直らないため
不満が積もり積もってしまうケースもあります。
そこで皆さん一様に考え付くのが
「義理のお母さんから注意してもらおう」
ということです。
妻が注意しても直らない夫の性格や言動でも、義母から注意されれば少し
は反省するだろうと思うわけです。
日頃から夫へ強い不満を抱えている妻からしてみれば当然のことです。
しかし、これが絶対にNGです。
私が知る限り、成功した事例は一件もありません。
そもそも土台から崩れてしまう話になりますが、夫への不満を義母に
話したところで、多くの場合、息子を注意しません。
それどころか反対に
「あなた(嫁)がそういう態度だから息子がこうなってしまった」
「息子は悪くない。悪いのはあなた(嫁)」
というように、息子をかばって嫁を攻撃してくるケースが沢山存在します。
「夫が浮気した、暴力をふるった、暴言をはいた」といった第三者が
みても明らかに夫が悪いと思われるような状況であっても、息子を注意
する義母はめったにいません。
「母は息子が1番であり、嫁はあくまで嫁」という昔から言い伝えられて
きた鉄の掟はいつの時代も変わりません。
妻からしたら、夫への不満を義母に話すことで、つらい気持ちを共有して
もらったり、夫婦関係修復のきっかけを作ってもらったりと期待したい
ところですが、なかなかうまくいかないのが現実です。
義母に慰めてもらおうと思って相談したことが、反対に攻撃されて
傷を負ったということにならないよう、注意してもらえたらと思います。
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2020年06月05日
今月開催の“女性のための離婚セミナー”についてのお知らせです。
本日発行の『marimari』に今月開催の“女性のための離婚セミナー”に
ついて掲載しております。
※マリマリニュースの欄(8ページ参照)に掲載しております。
このセミナーは
〇離婚をする気はないけれど、離婚の知識はつけておきたい
〇離婚を考えているが、何から始めたらいいのか分からない
〇友人や家族が離婚するので、いろいろ話を聞いてみたい
などといった、さまざまな理由でこれまで多くのお客様にご参加頂いて
おります。
ゆっくりとしたペースで進行しますので、離婚の知識がゼロの方でも
安心してご参加頂けます。
また「他の人とは顔を会わせたくない」「一人で受講したい」といった
要望にもお応えしております。
お申込みの際にその旨をお伝えください。※追加料金はかかりません。
またセミナー特典としまして、セミナーの参加者には
面談1時間分(通常3,000円)が無料となっております。
この機会にぜひご利用ください。
以下がセミナーの詳細となります。
~女性のための離婚セミナー~
■日時:6/16(火)・18(木)・23(火)・24(水)
各日ともに10時開始、所要時間は1時間半程度。
※お好きな日をお選びになってご参加ください。
■場所:秋田市広面字土手下94 フランスビル2階
■参加費:1,500円(税込)
■お申込み:☎018-853-8770までお電話ください。
※ホームページのお問い合わせフォームからでもお申込み
頂けます。
※※※ホームページよりお申込み頂く場合、以下の点にご注意ください!
問い合わせフォームからお申込み頂くと、当事務所のPCより返信メール
が届きます。迷惑メールブロックをされている方はご注意ください。
返信メールをお送りできない場合は、当事務所よりお電話を差し上げる
こともございますので、出来ればお申込みの際に電話番号も入力して
頂けると助かります。
セミナーではコロナ対策のため、密集しないよう心掛けておりますので
ご安心ください。マスク着用のうえ、ご参加ください。
—————————–メール相談のご案内—————————–
〇離婚相談に行きたいけれど、忙しくて秋田市まではなかなか行けない
〇直接会って話すのは緊張するので、メールで相談したい
といった皆様の声にお応えしまして、当事務所ではメール相談を行って
おります。
料金は1時間半3,000円です。
あらかじめご予約頂いた1時間半をじっくり使って相談することが
できます。
メールのやり取りはできる限りスムーズに行ってまいりますので
あとになって「あれ聞き忘れてた」「もっと質問したかった」を
極力減らすよう努めております。
実際にお客様とやり取りした結果、7~10往復くらいできます。
みなさん事前に聞きたいことを準備されている方がほとんどですので
1時間半のやりとりでご満足頂いております。
メール相談をご希望のお客様はホームページのお問い合わせフォームより
お申込みください。
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2020年06月02日
夫の定年に合わせて離婚をするケース、世間一般では“熟年離婚”という
くくりに入りますが、定年からかなりの年数が経ってから離婚するような
ケース、この場合あえて“高齢離婚”という言い方をしますが、この
高齢離婚をする女性もいらっしゃいます。
高齢離婚が他の離婚と大きく異なる点は、夫婦の資産状況が確定している
というところにあります。
すでに退職金も出ており、親からの相続財産も引き継いでいる、年金を
受け取り、住宅ローンも完済している。
投資や不動産経営などを除いて、今後新たに増える資産はないため
毎月の生活の収支を計算し、一人でも暮らせる目処が立たないと
離婚を決断することは出来ません。
それに加え、将来的に子どもたちと同居するのかしないのか、などと
いったことも視野に入れて考えていく必要があります。
離婚したい理由と、離婚後の経済状況を天秤にかけ、何とか家計を
やりくりできる目処が立ってから、離婚手続きを進めていくことに
なります。
反対に、離婚したことで経済的に困窮してしまうような場合は、よほどの
事情がない限りは、離婚はお勧めできません。
人生100年時代に突入し、100歳まで生きるとしたら、70歳で
離婚したとしても、残りあと30年もあります。
離婚はどうしても、経済的な面(離婚して暮らしていけるのか)と
精神的な面(一緒に暮らすことが限界でもう離れたい)の両立が難しく
どちらかの選択を迫られることになります。
迷われる場合は、ぜひ一度専門家にご相談ください。
一人で決断して取り返しのつかないことにならないように、周囲の声に
耳を傾けることが大切です。
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