2020年05月11日
新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、外出自粛が求められています。
この外出自粛は、さまざまな方面に影響を及ぼしていますが、
離婚により別居した親と子どもの面会交流においても、例外ではありません。
本日付の秋田魁新報の記事によると
妻と離婚したのち、子どもとの面会を毎月1回行ってきたが、この外出自粛
のためにそれが出来なくなった。
2~3月は、消毒の徹底や混雑している場所に行かないように心掛けていたが
現在では子どもに会うこともできない。
仕方のないことなのかもしれないが、感染予防はしているので、子どもに
会わせてほしい。向こう(別れた妻)が会わせたくないだけなのではないか。
というように、別居親が不安になってしまうケースが増えているようです。
全国の別居親がつくる団体が実施するアンケートによれば
3月以降に「全く会えなくなった」「会う頻度や時間が減った」と回答した
人は76%にもなり、そのうちの85%はビデオ通話やSNSなどの間接的な
交流さえも出来ていなかったという結果になっています。
別居している側の親からすると、ただでさえ子どものとの面会は月1回程度
なのに、このまま会えない日が続くと自分が忘れられてしまうのでないかと
不安になると感じてしまうというのが現状です。
ここで問題なのが、直接的な面会は難しいとしても(県をまたいで面会
するケースもあるので)、せめて間接的な面会は意識的に行ってほしい
ということです。
子どもを引き取った側からすると、離婚した相手にビデオ電話などをする
ことは億劫かもしれませんが、それを怠ると相手方から「わざと子どもに
会わせないようにされている」「この機会に子どもと引き離そうとしている」
と思わぬ方向に誤解されてしまうことにもつながります。
特に養育費の取り決めをしっかりされている場合は、面会交流は欠かさず
きちんと行ってください。
養育費を支払う側に、「子どもに、子どもの将来のために養育費を支払って
いるんだ」と毎月認識してもらうことは本当に大切なことです。
いくら子どもとはいえ、顔が見えない相手に養育費を支払い続けることは
男性にとって酷なことです。
面会交流がスムーズに行われていると、養育費も継続してスムーズに支払われ
ているということはデータでも証明されていますし、何より定期的な面会交流
は子どものためでもあります。
別居親と会う機会が少なくなると、子どもも同居親に遠慮して「会いたい」と
言えなくなってしまうこともあります。
そういったことを防ぐためにも、毎月の面会交流はしっかり行うよう心掛けて
ください。
Category:離婚相談, 秋田っていっすな~ 日々奮闘する女性行政書士のブログ