2020年04月28日
離婚による財産分与、結婚してから夫婦で築いた財産をどう分けるのか
については、基本的には“自由に話し合って取り決める”ことができます。
家庭の事情や婚姻生活における貢献度などを考慮して話し合います。
財産分与もさまざまな方法があり、たとえば
○自宅をもらう代わりに、相手方にそれ相応の金銭を支払う
○自宅は売却して、売却代金を折半する
○妻は自宅、夫は預貯金と、現物ごとに分ける
といった具合です。
衝突を避けるためにも、お互いにほしいものの優先順位を決めて
話し合っていくことが大切です。
特に自宅に関しては、ローンの返済や固定資産税の支払い、子どもの住環境
の確保といった問題がありますから、一時的な感情ではなく、長い目でみて
どちらが所有するべきなのかをじっくり話し合ってください。
何よりも重要なことは“離婚前にしっかり取り決めをしておく”こと
です。
離婚後はそもそも相手方と連絡がとれなくなってしまったり、相手が
一方的に財産を処分してしまったりといったことが想定されます。
元夫婦とはいえ、連絡を拒絶されてしまうと、財産分与の手続きを進めて
いくには非常に時間がかかりますし、嫌な気持ちばかり募ってしまいます。
離婚後は財産分与に対する温度差もかなり出てきます。
実際にあったケースとして
○離婚成立後、妻は自宅の名義を夫名義から自分に変更してもらいたいが
夫が億劫がって手続きをなかなか進めてくれない。
○ローンの返済もあるため、夫がそのまま自宅に住み続けることで合意した
はずが、妻が家を出ていこうとしない。
というようなことがあります。
離婚後に話し合いがこじれてしまうと、事態がなかなか前に進みにくく
なってしまいます。
そうならないように、財産分与に関しては、離婚前にしっかり取り決めをして
書面化しておくことをお勧めします。
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