2020年04月03日
夫の定年、これを機に離婚を考える女性は少なくありません。
長年の結婚生活で蓄積した夫への不満だったり、定年後に夫と一緒にいる
ことに耐えられないといった、離婚を考える理由はさまざまです。
実際に離婚には至らないとしても、一度は離婚を考えたことがある女性は
沢山いらっしゃると思います。
特に60代以降の世代は「男は仕事、女は家庭」が多数派だったため
定年後に夫が毎日家にいる生活、夫婦の共同生活に戸惑うケースが
ほとんどなのではないかと思われます。
実際に私の周囲の方も、当事務所にご相談に来られるお客様も、皆一様に
夫の定年後の生活になかなか慣れなかったという経験をされている方が
ほとんどです。
本屋さんで見かけた本に『定年夫婦のトリセツ』(SB新書)というのが
ありますが、この本の中で、定年後の夫婦関係の在り方について書かれて
あり、非常に興味深い内容でした。
以前秋田魁新報にも掲載されていましたが、ここで少しご紹介します。
たとえば、定年後の夫婦がやってはいけないことという項目があり
夫の禁則5箇条が掲げられていました。
①「どこへ行く?」「いつ帰る?」はNG
⇒「いちいち出掛けるたびに聞かれるので、夫に監視されているようで
うんざりする。窮屈だ」という妻の意見が多い。
②朝食の席で「昼食は何?」と聞かない
⇒私の母がいつも父にこれを聞かれており「朝ごはん食べ終わったばかり
でしょ!少しゆっくりさせて」と言っていたのを思い出しました。
③正論で重箱の隅をつつかない
⇒男性は理論的、女性は感情的とよく言われるように、喧嘩になると
理屈で攻撃してくる夫に疲弊してしまう妻は少なくありません。
④妻を手足代わりにしない
⇒これは本当に難しいですね。どの家庭でも少なからずこういった
ことはあります。妻の時間を大切にして、ということでしょうか。
自分でできる家事は出来る限り自分でやることが大切ですね。
⑤言葉をケチらない
⇒60代以降の男性には難易度が高いですね。「ありがとう」「ごめんね」
を夫の口から聞いたことがないという女性も沢山います。
反対に、感謝の言葉をケチらなければ、夫婦関係は円満になりやすいとも
いえますよね。
以上ですが、ほとんど当てはまるというご夫婦は多いのではないでしょうか。
ただ上記のことを、夫に直接注意したところで、反論されたり、ぎくしゃくして
しまう場合もあるでしょうから、注意するときは慎重さが必要です。
夫の普段の言動や習慣を直してもらうことは容易ではありませんね。
Category:離婚相談, 秋田っていっすな~ 日々奮闘する女性行政書士のブログ