2020年03月16日
長年連れ添ってきた夫婦がさまざまな理由から離婚することを“熟年離婚”
と言います。
この熟年離婚での共通項となっているのが「夫の定年退職」です。
◎ずっと離婚を考えてきた、子どものこともあって踏み切れなかったが
夫の定年を機に離婚したい。
◎これまで長年夫の言動に我慢してきたが、夫が定年退職したら
自分の好きなように生きていきたい。
◎定年後の夫の面倒はもう見たくない、まして介護なんて絶対に無理。
など、夫の定年退職を機に離婚を決断する女性の多くは、このような考え
を持っています。
いずれもそろって長年の婚姻生活の不満の蓄積が主な原因です。
また夫の定年ではなく、妻が自身の定年をきっかけに離婚を決断するケース
もあります。
妻が自分の定年退職後に、退職金などを活用して引っ越し、新しく
一人暮らしを始めることもあります。
夫婦共働きが珍しくない現代、特に男性同様の収入のある女性は離婚を
選択しても経済的に困窮しないという強みがあります。
離婚して、夫やその親族と離れ、心機一転、充実した生活を満喫されている
方もいらっしゃいます。
またこれとは別に、夫が描くセカンドライフの青写真についていくことが
出来ず、離婚を考え始めるケースもあります。
◎夫が定年後に新しい土地に移住しようとしている。
◎夫が退職後に起業しようとしている。
といった夫のセカンドライフプランに賛成できずに、2人の目指す方向が
バラバラになってしまうと、離婚まではいかなくとも、家庭内別居状態に
陥ってしまうこともありえます。
人生100年の時代ですから、昔と違い、定年してからの人生は長いです。
夫婦として共にどう過ごしていくのか、それとも別の道を歩むのか、
「定年退職」というのは良くも悪くも、一度夫婦のあり方を考えるきっかけ
になっているといえるでしょう。
Category:離婚相談, 秋田っていっすな~ 日々奮闘する女性行政書士のブログ