2019年10月17日
離婚した相手から養育費を受け取れないひとり親家庭を救済するため
兵庫県明石市が、支払いに応じない相手に行政罰である過料を科す条例を
制定する方針を決定しました。
養育費の不払いで過料を設けるのは全国でも初の取り組み。
相手側の氏名公表も検討しており、早くて来年4月からの開始を目指して
いるそうです。
ただ、すべてのひとり親が対象というわけではなく、公正証書などで
養育費の額が確定しており、支払い能力があるのに滞納している離婚相手に
対して過料を科すことになっています。
(過料の金額は調整中とのこと。)
ひとり親家庭にとっては、本当にありがたい制度です。
現状、離婚した相手から養育費を毎月受け取っている女性は2割程度と
いわれていますから、行政が動いてくれることでこの現状を打破する
ことが今後可能になってきます。
しかし、ここで注意して頂きたいことは、この制度はあくまでも離婚時に
養育費の取り決めをしっかり行っていることが絶対条件になることです。
養育費の取り決めを書面に残しておらず、口約束だけの場合は、その後
養育費の滞納があっても、行政が対応するのは極めて困難です。
養育費の取り決めは書面に残す、毎回セミナーで口をすっぱくして
お伝えしていることですが、こういった制度が開始されるようになれば、
今後よりいっそう徹底してもらえたら、養育費の不払いが少なくなると
思います。
※秋田魁新報の記事を抜粋しております。
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