2019年09月02日
離婚する夫婦にはさまざまなタイプがあります。
一気呵成にダッーと離婚を押し進めていく夫婦、
意見が衝突し、なかなか話し合いが進まない夫婦、
一方は離婚に対して積極的なのに他方は消極的な夫婦
といったように、本当にいろいろです。
またお互いに離婚に合意し、条件面も話し終えたはずなのに
なぜか後になってから食い違いが出てくるようなケースもあります。
私が過去取り扱った案件の中にも“食い違い”が生じている夫婦が
沢山いらっしゃいました。
たとえば
「子どもの大学の入学金は夫が負担することになりました」と妻が
話していたものの、後になって夫から「子どもの入学金に関しては
将来協議で決めることになっているんです」という連絡が入る。
たとえば
離婚に際し、離婚手続きに必要なお金は夫婦で折半する約束だったが
結果的に夫がすべて負担することになった。
他にも
子どもと夫の面会は月に1回と妻が言っていたが、夫は月に最低1回と
いう意味で捉え、回数制限なく自由に会えると思っていた。
といったように、当初夫婦で取り決めていたことが、途中からズレてきて
しまうといったことが離婚に関してはよく起こります。
このようなタイプの多くは、双方離婚自体には合意しているため
食い違いが起きても離婚を取りやめることにはなりませんが、
離婚協議書や公正証書を作成する上では、細かな問題が生じてしまうので
できることならこういった食い違いは避けたいものです。
特に女性に言えることですが、離婚が決まると、条件面に関して
夫の真意を汲み取らず、自分のペースで話を進めていってしまい
詰めの段階がきて、そこで初めて、夫と考え方が食い違っていることに
気が付くことが多いようです。
離婚にはときに勢いも大切ですが、夫と条件面のすり合わせというのは
絶対に欠かせません。
離婚協議書や公正証書の作成においては、夫婦が取り決め事項に関して
共通の認識でいることが何よりも重要になります。
条件面の話し合いは慎重に相手の意思を確認しながら進めて下さい。
Category:離婚相談, 秋田っていっすな~ 日々奮闘する女性行政書士のブログ