2019年06月07日
夫の定年に合わせて離婚をするケース、世間一般では“熟年離婚”という
くくりに入りますが、定年からかなりの年数が経ってから離婚するような
ケース、この場合あえて“高齢離婚”という言い方をしますが、この
高齢離婚をする女性もいらっしゃいます。
高齢離婚が他の離婚の大きく異なる点は、夫婦の資産状況が確定している
というところにあります。
すでに退職金も出ており、親からの相続財産も引き継いでいる、年金を
受け取り、住宅ローンも完済している。
ここから新たに増える資産はないため、毎月の生活の収支を計算し、
一人でも暮らせる目処が立たないと、離婚を決断することは出来ません。
それに加え、将来的に子どもたちと同居するのかしないのか、などと
いったことも視野に入れて考えていく必要があります。
離婚したい理由と、離婚後の経済状況を天秤にかけ、何とか家計を
やりくりできる目処が立ってから、離婚手続きを進めていくことに
なります。
反対に、離婚したことで経済的に困窮してしまうような場合は、よほどの
事情がない限りは、離婚はお勧めできません。
人生100年時代に突入し、100歳まで生きるとしたら、70歳で
離婚したとしても、残りあと30年もあります。
離婚はどうしても、経済的な面(離婚して暮らしていけるのか)と
精神的な面(一緒に暮らすことが限界でもう離れたい)の両立が難しく
どちらかの選択を迫られることになります。
迷われる場合は、ぜひ一度専門家にご相談ください。
一人で決断して取り返しのつかないことにならないように、周囲の声に
耳を傾けることが大切です。
Category:離婚相談, 秋田っていっすな~ 日々奮闘する女性行政書士のブログ