2019年03月18日
長年連れ添ってきた夫婦が離婚することを“熟年離婚”と言います。
この熟年離婚での共通項となっているのが「夫の定年退職」です。
◎ずっと離婚を考えてきたが、子どものこともあって踏み切れなかったが
夫の定年退職を機に離婚したい。
◎これまで長年、夫の言動にずっと我慢してきたが、夫が定年退職したら
夫に干渉されず、自分の好きなように生きていきたい。
◎定年後の夫の面倒はもう見たくない、まして介護なんて絶対に無理。
などといったように、夫の定年退職を機に離婚を決断する女性は
このような考えで動いていることが多いといえます。
また夫の定年ではなく、妻が自身の定年をきっかけに離婚を決断するケースも
あります。
妻が自分の定年退職後に、退職金や親の遺産などを活用して引っ越し、新しく
一人暮らしを始めることもあります。
夫やその親族と離れて、心機一転、充実した生活を満喫されている方も多く
いらっしゃいます。
こういった女性は、経済面では人それぞれ個人差はあるものの、精神面では
これまでのさまざまな縛りから解放されて、のびのび生き生きとされて
いらっしゃいます。
これとは別に、夫が描くセカンドライフの青写真についていくことが出来ず
離婚を考え始めるケースもあります。
◎夫が定年後に新しい土地に移住しようとしている。
◎夫が退職後に起業しようとしている。
◎夫が退職後に実家に戻り、義母との同居を考えている。
といった夫のセカンドライフプランに賛成できずに、2人の目指す方向が
バラバラになってしまうと、離婚まではいかなくとも、家庭内別居状態に
陥ってしまうこともありえます。
人生100年の時代ですから、昔と違い、定年してからの人生は長いです。
夫婦として共にどう過ごしていくのか、それとも別の道を歩むのか、
「定年退職」というのは良くも悪くも、一度夫婦のあり方を考えるきっかけ
になっているといえるでしょう。
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