2019年01月16日
離婚において夫婦間でさまざまな取り決めを行いますが、中でもとりわけ
重要なのが“養育費”についての取り決めです。
養育費は取り決め事項の中でも特に、取り決め内容が細かくなっており、また
支払期間も長期に及ぶことから、その決定には神経を非常に使います。
そして取り決め以前の話として、夫の養育費に対する考え方という問題が
あります。
たとえば、、、
①養育費をしっかり支払って父親の役目を果たそうと考える人
②一般的な金額ならば養育費の支払いは続けていこうと考える人
③養育費は少しでも金額を抑えたいと考える人
④養育費は出来る限り支払いたくないと考える人
本当にさまざまな考え方の人がいます。
①②のように、養育費に対する意識の高い人は、話し合いがまとまりやすい
傾向にありますし、支払いが滞る心配もほとんどありません。
しかし③④のようになると、金額の交渉が難航したり、そもそも養育費の
取り決め自体が出来なくなるような事態に陥ることも想定できます。
「養育費は絶対に支払わない」と言ってくる夫も珍しくはありません。
養育費の取り決めは、支払い期間や金額、支払い方法など、細かく設定
していく必要がありますから、骨の折れる作業です。人によっては
途中で何度も交渉がストップしてしまうことも多々あります。
しかし、離婚後の生活のためにも、何よりお子さんの将来のためにも
どれだけ交渉が難航しても、養育費の取り決めはしっかり行ってください。
養育費の取り決めに関しては、相手との話し合いの進め方において
あれこれ工夫が必要なケースがあります。
私がこれまで見てきたケースには、
「養育費を支払わない」と言っていた夫が最終的には算定表通りの額を
約束してくれたり、妻の粘り強い交渉により養育費の額が上がったという人
も沢山います。
養育費の話し合いは後悔しないよう、粘り強く、またときに専門家の意見も
参考にしながら、書面に残すところでまでたどり着いてほしいと思います。
Category:離婚相談, 秋田っていっすな~ 日々奮闘する女性行政書士のブログ