2015年11月13日
日本では中古住宅の売買における建物の評価というのは
これまで経年に応じて一律に減価していき、20~25年も経つと
建物の価格をゼロ(価値がない)とみなすことが慣例化していました。
大規模なリフォームをしたり、数年ごとに補修工事をしても
その分を評価されることがありませんでした。
そのため資産評価額が住宅投資額を大幅に下回り
50歳以上の2人以上の世帯で約2000万円もの損失がある
との統計が出されています。(国土交通省)
つまり、建物購入後にどれだけリフォームをかけてもその投資額が
資産として適正に評価されないのが日本の住宅の現状です。
アメリカなどでは、中古住宅に投資した額が評価額として
資産評価されますから、中古住宅市場は日本とは比べものに
なりません。
そういえば洋画を見ていて気付くのが、新婚夫婦などが
家をもつ際に結構な築年数の中古住宅を購入している場面などが
よく登場しています。
古い建物も“味がある”と大切に何代にもわたって
住み続けています。
日本だと新婚夫婦はまず新築住宅を探しますよね。
好んで古い建物を購入する方は少ないと思います。
国によって建物の建築方式・構造の違いや地震が多いなど
日本独自の環境などもあいまって、このように中古住宅が
評価されずにきてしまった・・・その結果空き家問題が
重篤になってきています。
これまでは相続などでも、不動産は資産として引き継いでいましたが
最近の相続の場面でよく聞くのが「家はいらない」という言葉です。
固定資産税がかかる、管理が大変、売るに売れない、解体するにもお金が
かかるなど、さまざまな理由から、不動産が資産から負債へと変化している
ケースが多くなってきました。
最近の不動産状況について少しぼやいてみました・・・。
※日本FP協会の資料より抜粋
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