2015年01月27日
1/16の続きです。
空き家が老朽化すると倒壊などの危険性が出てきます。
とくに雪国では、雪による重みや湿気で建物の老朽具合が大きくなるため
近隣の家が空き家の場合は非常に深刻な問題です。
「じゃあ建物を取り壊して更地にしてしまえばいいのは?」と思っても
現状の日本の制度下では、更地にしてしまうと、建物が建っていたときより
固定資産税が跳ね上がってしまう仕組みになっています。
固定資産税には、住宅が建っている場合に、固定資産税の課税標準を
6分の1に軽減するという住宅用地特例があります。
これは住宅が不足していた時代に、住宅を取得させる効果を促進させるために
設けられた特例です。
この特例があるため、老朽化した建物でも建っていれば固定資産税を
低くおさえられるということになり、空き家を撤去せず残しておくという
悪循環を生みだしています。
空き家が年々増加する日本の現状にはそぐわないものであるのは明白です。
税金の支払いは1%でも抑えたいものです。
建物を取り壊すだけでも相当な費用が必要になってくる上、解体後に
税金が上がるような制度化では、誰も空き家を解体したがらないのは
当然のことといえます。
次回に続きます。
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