2015年01月16日
1/ 14付の記事で空き家問題についてお話しました。
空き家対策の有効な手立てはないのでしょうか。
現在、全国の355自治体で空き家管理条例の制定が進んでいます。
具体的には、問題となっている空き家に対して「指導・勧告・命令
行政代執行(取り壊し)」などを行うそうです。
行政代執行は、豪雪などで空き家が倒壊の恐れがある場合に行うものですが
費用がかかるためなかなか難しいといわれています。
建物を取り壊すには100万単位でお金がかかりますよね。
大仙市ではこれまでに13棟の行政代執行を行っているそうですが
撤去費用620万を回収することができず、さらには撤去にあたり1400万
以上の補助金が必要となり、市の財政を圧迫しているのが現実なようです。
広島県呉市ではすでに262件の空き家が撤去されている実績が
あるそうですが、それにかかった費用が7000万というから驚きです。
費用の面で、空き家を公費で撤去するのはほぼ不可能に近いということが
分かります。
今後ますます増え続ける空き家、家は1年間誰も住まないと傷みやすいと
いわれています。
特に秋田のような雪国では、冬場には雪の重みと湿気で空き家の老朽化の
速度が速まります。
各自治体が独自に急ピッチで空き家対策を進めていかなければ
間に合わない段階にまできています。
次回に続きます。
Category:その他, 秋田っていっすな~ 日々奮闘する女性行政書士のブログ