2014年09月19日
当事務所に離婚の相談にいらっしゃるお客様の年齢層は
若年層と熟年層は半々くらいだと前回お話しました。
熟年離婚の場合は、夫と妻のどちらか一方が長年我慢をしてきて
子どもの自立や夫の定年をきっかけに離婚を切り出す傾向にあります。
長年我慢をしてきて離婚を切り出した方は、離婚を相手に伝えたところ
から次に向けて前向きに動き始めます。
しかし、離婚を切り出された方の多くは、相手が長年思い悩んでいた
とは知らずに、突然のことに戸惑うばかりです。
これまで数十年、夫婦として生活してきた“実績”がありますから
なぜそこまで相手が離婚したいのか理解ができないんですね。
このように一方は「これまでずっと耐えてきたから、この先は
相手の世話や介護することなく自由に暮らしたい」と考え
一方は「これまでずっと共に生活してきたのに、なぜ離婚して
生活を変えなくてはならないんだ」と考え始めます。
その結果、離婚の話し合いがなかなか進まなくなってしまいます。
ただ、このように夫婦のベクトルが反対方向に向いている状態で
婚姻生活を続けていくことは困難ですから、離婚に向けてどのように
折り合いをつけていくのかが鍵になってきます。
次回に続きます。
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