2013年05月16日
5月8日付の記事の続きになります。
結婚して家を購入した際に、所有権が夫(または妻)一人の所有と
なっている場合、所有権をもっている方が離婚後も住み続けるケースが
多いです。
これは所有権を持っている方が同時に銀行のローンを抱えていることが
大きな理由となっています。
しかし、別のパターンももちろん存在します。
結婚して家を購入し、所有権は夫一人の名前で登記している。
しかし離婚後は妻と子どもが家に住み続け、夫は出ていくことになった。
親権は母親がもつことが多く、子どものためにも家を財産分与として
妻に渡すというケースです。
この場合、家のローンは引き続き夫が支払い、完済したらすみやかに
妻に所有権を移転する、という約束をしておくことをお勧めします。
この約束を公正証書で行うことがポイントです。
ローンの完済までは数年~数十年かかります。
事前にきちんと取り決めをしておかないと、完済後に夫が所有権を
移転することを渋る可能性も出てきます。
「俺がずっとローンを返済してきたんだから家は俺のものだ」と
いうことになりかねません。
そうなってしまうと、家に住んでいる元妻と子どもはたまりません。
そのような事態を防ぐためにも、離婚時にしっかり取り決めて
公正証書を残しておくことが最重要です。
次回は家の所有権が妻と夫の共有になっている場合についてです。
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