養育費、夫はどのタイプ?

2021年11月09日

離婚の際に夫婦間でさまざまな取り決めを行いますが、なかでもとりわけ

重要なのが“養育費”についてです。

養育費は取り決め事項の中でも特に取り決め内容が細分化されていることに

加え、支払期間も長期に及ぶことから、その決定には非常に神経を使います。

そして取り決めがスムーズに進むかどうかの鍵を握っているのが

“夫の養育費に対する考え方”です。

 

養育費に対する考え方は男性でもさまざまで、たとえば

①養育費をしっかり支払って父親の役目を果たそうと考える人

②一般的な金額ならば養育費の支払いは続けていこうと考える人

③養育費は少しでも金額を抑えたいと考える人

④養育費は出来る限り支払いたくないと考える人

⑤養育費を支払う気がない人

というように、人によって本当に異なります。

 

①②のように、養育費に対する意識が高い人は、話し合いがまとまりやすい

傾向にありますし、支払いが滞る心配もほとんどありません。

相手に感謝の気持ちを伝えると、よりスムーズに取り決めができます。

 

しかし③④⑤のタイプだと、金額の交渉が難航したり、そもそも養育費の

取り決め自体が出来なくなるような事態に陥ることも想定できます。

「養育費は絶対に支払わない」「児童扶養手当があるならそれを利用しろ」

と、心無い言葉を投げつけてくる方もいらっしゃいます。

 

養育費の取り決めは、支払い期間や金額、支払い方法など、細かく設定

していく必要がありますから、骨の折れる作業です。

特に金額と期間に関しては、一番の争点となるところです。

「養育費は子どもが20歳になるまで」との取り決めは一般的ですが、両親が

大卒の場合は、養育費も大学卒業までとするケースが大多数です。

人によっては、途中で何度も交渉がストップしてしまうことも多々あります。

しかし子どもの将来のために、どれだけ交渉が難航しても、諦めずに養育費

の取り決めはしっかり行ってください。

 

私がこれまで見てきたケースの中には「養育費を支払わない」と言っていた

夫が最終的には算定表通りの金額を約束してくれたり、妻の粘り強い交渉に

より養育費の額が上がったという方も沢山いらっしゃいます。

 

養育費の話し合いは長期戦になることもしばしば、途中で心が折れそうに

なることもあるかと思いますが、粘り強く、書面に残すところでまでたどり

着いてほしいと思います。

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夫の離婚協議書に要注意

2021年11月01日

養育費や慰謝料といった離婚の取り決めを、書面として残すことに抵抗感

を抱く男性は少なくありません。

書面化すると、ただの口約束とは大きく異なり、当然取り決めに縛られる

ことになりますし、証拠としての効力もあります。

子どものためを思えば、離婚後の取り決めをきちんと書面に残し、

その取り決めを遵守しようと双方が努めることは、とても大切なことです。

 

離婚の書面は記載内容の専門性が高いため、専門家に依頼することが

望ましいですが、中にはご自身で作成する方もいらっしゃいます。

この場合、問題となるのは夫が作成する書面です。

 

離婚の取り決めは主に、親権・養育費・慰謝料・財産分与です。

夫婦で取り決めたことをそのまま記載してくれれば問題ないのですが

□夫婦で取り決めたことと違うことを記載する

□妻にとって不利な取り決めを勝手に記載している

□自分(夫)にとって有利な内容を記載する

ということが実際にあります。

そして妻がそれと知らずに書面にサインをしてしまうといったことが

起こります。

 

離婚の書面は、普段の日常会話では使わないような専門用語を含んだ言葉

遣いをするため、一見しただけでは、文章の間違いや相手の思惑に気付か

ないことがあります。

 

例えば下記のような文章を夫が作成してきたとします。

①養育費は高校卒業までは毎月3万円、それ以降は2人で協議する。

②預貯金等の財産分与は離婚後に夫婦で話し合う。

 

どちらもぱっと見はそこまでおかしくはありませんが、よくよく考えると

妻にとって非常に不利な内容になっています。

 

①に関しては、高校卒業以降、養育費は協議とありますが、この書き方だと

いざそのときがきても夫が協議に応じるかどうか分かりませんし、たとえ

協議に応じたとしても、引き続き養育費を支払ってくれるかどうかまでは

決められていません。

②に関しては、一見しっかり財産分与をしてくれるようにも見えますが

話し合うだけとなっているので、財産分与をしてくれる保証はありません。

 

こういったことを踏まえ、夫が作成した書面は隅々まで確認することが

大切です。

夫があれこれ自分に都合のいいように妻を説得してきたとしても、ほだされる

ことなく、公平に取り決めを行ってもらえたらと思います。

 

夫の作成した書面に不安を感じるようでしたら、専門家に添削してもらう

ことをお勧めします。

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SNSで養育費

2021年10月21日

20~30代の夫婦のなかには、離婚の際の夫婦の取り決め(特に養育費)

をSNS(主にLINE)で行っている方がいます。

確かにSNSは便利で、相手がメッセージを既読したかどうかが瞬時に分かる

ため、揉め事のない夫婦であれば現実そう大きなトラブルには発展しない

かもしれません。

 

しかし、SNSでの取り決めは非常に脆い点があることを忘れてはいけません。

相手がSNSのやり取りを削除したり、自分のデータが消失してしまった場合

の補償もありません。

本名を使わずに架空の名前やニックネームでのやり取りだった場合には

本人かどうかの確認がしにくいこともその一つです。

またSNSという身近なツールだからこそ、気軽に出来もしない約束を交わして

しまうという側面もあります。

SNSで取り決めたことをいざ書面に残そうとしたら、相手が拒否してきた

ということは普通に起こり得ることです。

そのときになって、「取り決めを最初から書面に残しておけばよかった」と

なっても後の祭りです。

 

離婚の取り決めを行うには、交渉の流れを読んだり、話を切り出すタイミン

グを計ったりしながら進めていきます。

そのため、SNSに頼り切ってしまい、相手の声色を聞いたり、顔色を見たり

することなく進めてしまうと、相手の本心が分からないまま、手続きだけ

進行してしまいます。

 

その結果、「養育費は5万円で合意していたのに、今になって3万円にして

ほしいと言われた」「SNSでやり取りしている間は養育費を払ってくれて

いたのに、相手が突然SNSをやめてしまってからは連絡もつかない」

といったことが起こります。

手軽に交わした約束は、破るのも簡単です。

こういった不測の事態に備えるためにも、離婚の取り決めは書面に残して

おく必要があります。

公的な書類であればなおさらその取り決めの効力は強大なものになります。

きちんとした取り決めを交わしていない相手に毎月養育費を支払ってもらう

ことは容易でありません。

離婚の取り決めは書面に残すことを徹底してもらえたら安心です。

 

 

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離婚協議の折り合い

2021年10月01日

離婚における養育費や財産分与の取り決めについての交渉は、みなあの手

この手を使って駆け引きを行っていますが、ときに相手に対する誠実さが

とても大切だったりします。

 

特に慰謝料や養育費に関しては、夫は少しでも金額を減らしたい、妻は

少しでも多くもらいたいと争いがちです。

折り合いがつかないと、離婚協議が長期化してしまうことになります。

離婚協議の長期化はあまり好ましいことではありません。

長期化すると、取り決めがよりもめやすくなったり、互いに意固地になって

しまったりとマイナスに働くことが多くなります。

精神的な負担もより大きくなります。

 

相手の離婚後の生活のため、そして子どものために、お互いにどう折り合い

をつけられるか、ときには相手の言い分に譲歩せざる得ないこともあります。

 

ある女性は、夫から離婚後に支払う養育費の金額を提示されました。

その金額は養育費算定表に基づいて計算したものだと夫が話していましたが

算定表の金額より2万円ほど高い金額が提示されていました。

どうやら夫は算定表を読み間違えたようです。

妻は「夫は間違えに気付いていない。このままの金額で書面にしてしまお

うか」と一瞬思ったそうですが、やはりそれは相手に対して誠実ではないと

思い直し、翌日夫に間違いを指摘しました。

夫は「本当だ!算定表を読み間違えてた」と、その後数日ほどいろいろ考えた

結果、「子どもの塾や習い事のことを考慮して、少し高いけど、前に話した

金額のままでいいよ」と算定表に上乗せした金額を約束してくれました。

 

妻があのとき黙ったままだったら、あとで夫がその事実に気付いたときに

減額されたかもしれませんし、喧嘩になったかもしれません。

妻が誠実に対応したことが良い結果をもたらしました。

 

養育費を支払う側にとっても、相手(妻)がズルをしない性格だと信用でき

る方がしこりなく支払いを続けていけるだろうと思われます。

養育費を渋々支払うか、子どものために進んで支払うか、どう筋道立てるか

は妻の力量にかかっているかと思います。

相手に対する誠実さ・正直さも、離婚協議の大切な要素であることを

参考にして頂けたらと思います。

 

 

 

 

 

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すぐ「離婚」と言い出す夫

2021年09月24日

夫婦喧嘩は犬も食わないとは言いますが、日常の些細な喧嘩において

すぐに「離婚だ」「出ていけ」と言い出す人は沢山います。

この場合、たいがいが男性です。

 

喧嘩になると、売り言葉に買い言葉で、意図していなくても相手を傷つけ

る言葉を発してしまうことがよくあります。

夫婦はお互いの性格を熟知しているからこそ、喧嘩になると相手が一番

嫌がる言葉をつい口にしてしまいます。

 

夫婦喧嘩における暴言は、言葉だけで本当にそう思っているわけではない

ことがほとんどです。

「離婚だ」「出ていけ」と言っていても、本気でそう思ってはいません。

夫が本当に離婚を望んでいる場合は、突き放すように冷静に淡々と離婚に

応じるよう求めてきます。

 

喧嘩でカッとして頭に血が上っている状態での夫の発言は、極力真に受け

ないようにすることが肝心です。

受け流す、言い返す、距離を置くなど、夫の性格にあわせた対処法を模索

していってほしいと思います。

 

ただ、夫の「離婚だ」「出ていけ」の口癖が直らないような場合、数十年後

に、本当に妻が愛想を尽かして家を出ていくことになることも実際にはあり

ます。

本心ではないと理解はしていても、心無い言葉を長年浴びせ続けられると

どうしても精神的にすり減ってしまいます。

このような場合は「もうだめだ」と糸が切れてしまう前に、一人で離婚を

決断する前に、“専門家に相談する”といった方法を心に留め置いて下さい。

 

 

 

 

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たかが弁当、されど弁当

2021年09月17日

夫婦の関係が良好でなくても、世間体や経済的な事情から、離婚はせずに

夫婦関係を続けていくことはよくあることです。

 

関係が良好でない夫婦が同居を継続するために、食事や寝室を別々にして

いるケースもあれば、その反対に、食事や家事は変わらず妻が行っている

ケースもあります。

夫とはもう何年も口をきいていない状態でも、最低限、食事や洗濯は妻が

担うというルーティーンが守られているような家庭も沢山あります。

 

家事は毎日次から次へと溢れ出してくるものなので、ある程度夫婦が協力

して取り組まないと家がすぐに散らかってしまいますし、家事が溜まって

いるとお互いのストレスにもなります。

 

家事の分担ややり方に関しては、夫婦であっても、長年暮らしていても

折り合えない点は多々出てきます。

家事に対する不満は意外と根深く、いつまでも覚えている人も少なく

ありません。

 

ある夫婦は、前日の夜に大きな喧嘩をしました。翌朝、妻は夫のために弁当を

作りましたが、夫は機嫌が直っておらず、3日続けて妻の弁当を持って行きま

せんでした。

1年後に妻が離婚を切り出したとき、この弁当置き去り事件のことを非常に

根に持っていたと、夫が驚いた事例があります。

 

もう一つ、別の夫婦の話です。

妻は日頃から夫に対して不満を抱えていたため、夫が出した弁当箱を洗いませ

んでした。

妻は「自分で洗えばいいでしょ」と気にも留めていませんでしたが、

夫がことのほか傷つき、「なんでおれの弁当箱だけ洗わないんだ」と逆上した

事例もあります。

 

いずれも事例も、一方は「このくらい大したことじゃない」と感じており、

他方は非常に傷ついていたことが共通しています。

家事一つとっても、それが相手に対する愛情発信だったり、気持ちの確認の

意味を持つこともあります。

家事がスムーズに流れているかどうかも、夫婦関係の一種のバロメーターに

なるのかもしれません。

家事が滞っているときは、自分もとても疲れていたり、相手がいら立っていた

りするかもしれません。

出来ることなら、お互い労いの気持ちを忘れずにいたいものですね。

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隣の芝生は青い

2021年08月31日

全国郵政世論調査によると、家で食事を作るのは女性と回答した結果が

87%にもなることが判明しました。

家事の役割がまだまだ妻に偏っていることが分かります。

 

イクメンという言葉が流行り、確かに最近では、公園でもスーパーでも

お父さんと子どもが2人でいる姿を見ることが増えました。

男性が育児にかなりの時間を割いている家庭が増えたのは事実です。

 

ただそれでも、まだまだ女性が家事育児の大変を担う家庭の方が大多数

なのは変わりません。

 

男性にもいろいろなタイプがいます。

子どものことが本当に可愛いと感じているタイプは、当然ながら積極的に

育児に関わります。

その一方で、子どもに対して特別な感情をあまり持たないタイプでもいます。

育児に非協力的です。

この中間として、子どものことは可愛いけれど、仕事を優先したいし、

出来れば育児は妻に任せたいと考えているタイプもいます。

 

共働きが当たり前、時に妻の方が収入が上であることも珍しくない現代では

家庭の在り方は本当にさまざまです。

 

知人の旦那さんがイクメンだとしても、それと自分の夫を比較して落ち込んで

しまうのは無益なことです。

最近はSNSの急速な普及により、友人知人の家庭生活の様子まで気軽に知る

ことが出来るようになりましが、結婚生活において、他人の家庭と比較して

暮らすことはマイナスしか生みませんから、注意が必要です。

 

子どもによく言い聞かせるように“よそはよそ、うちはうち”の精神を

結婚生活にも活かすことが大切です。

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浮気の謝罪

2021年08月17日

離婚相談で最も多いのは、夫の浮気です。

現在浮気しているケース、過去に浮気していたケース、いずれも妻に

とってはショックが大きく、ひどく傷つけられます。

 

心の傷は浮気発覚直後だけでなく、将来にわたってずっと残り続けます。

完全に消えることはありません。

 

夫としては

「謝ったんだから、いつまでも根に持たなくていいだろ」

「昔のことだから、いい加減水に流してほしい」

と思うかもしれませんが、その謝罪の仕方ひとつとっても、妻にとっては

許せるか許せないかを判断する大事なポイントです。

 

妻への謝罪は、何よりも“心からの謝罪であるかどうか”が大切です。

一時的な、その場しのぎの謝罪はすぐにそれと分かります。

きちんと謝罪したうえで、言葉だけでなく、態度も改めないと

10年後20年後に妻から離婚を宣告されてしまうかもしれません。

 

浮気発覚後の対処方法というのは夫婦それぞれです。

しかし、いずれの場合も夫婦関係の修復を望むならば、心からの謝罪は

必要です。

そしてそれは早い段階で行うべきです。

謝罪すらしない夫に比べて、きちんとした謝罪が早い段階である場合は

妻は前を向きやすくなります。

当然、夫婦関係の修復にもつながってきます。

 

そして妻の方も、浮気した夫が反省している素振りを見せているときは

聞く耳もたずの強固な態度をとるのではなく、夫に謝罪する機会を与えて

ほしいと思います。

 

 

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「別居=離婚」ではない

2021年08月10日

「離婚したい」と考える女性は沢山います。

離婚相談にいらっしゃる女性は皆「離婚したい」という思いを抱えています。

しかし離婚の意思がどれくらい強固なものなのかは、直接話してみなければ

分かりません。

 

夫との喧嘩で一時的に「離婚したい」と口にしているだけなのか、本気で

離婚を決意しているのか、理由や原因を掘り下げていくうちに、次第に

その人の離婚の意思の本気度が見えてきます。

 

『夫婦仲が悪い、家庭内別居している、もう数年夫と口をきいていない』

イコール離婚ということにはなりません。

夫婦の形はそれぞれですから、家庭内別居状態が長く続いていたとしても

それはそれと夫婦が納得して婚姻生活を継続しているケースはごまんと

あります。

 

夫の浮気に腹を立てて、数年は夫婦関係が希薄だったものの、子どもの

独立を機に、夫婦関係が修復したケースも数えきれないほどあります。

 

私が相談を受けた女性(Aさん)は、最初は「離婚したい」と話して

いましたが、話の途中何度も「家を出たい」「夫としばらく離れたい」

というワードを繰り返していたため、この方はすぐに離婚には踏み切れない

けれど、今一番望んでいることは夫との別居なんだと気づきました。

 

年齢が上がるほど、「別居=離婚」という意識が強い傾向にあります。

もちろん別居には夫婦関係を離婚の方向へ向かわせてしまう側面があること

は否定できませんが、そればかりではありません。

一時的な別居(お試し別居)をすることで、こじれた夫婦関係を一度俯瞰

して見直すことができるプラスの効果もあります。

妻が一時的に実家に戻ることで、夫が日頃の言動を反省するケースもあり

ます。

 

Aさんは夫との同居をこのまま続けていると、精神的にかなり疲弊してしまい

離婚したいという気持ちが日ごとに強くなるということでしたので、一時的な

別居という選択肢もありだなと思いました。

すぐには離婚を決断できない、でも夫と一緒にいると息ができないような状況

では思考はマイナスにマイナスに働いてしまいがちです。

そのようなときには夫と一度距離をとり、自分の離婚の意思や将来の生活を

再考してみる機会を自分に与えることも時には必要だと思います。

 

 

 

 

 

 

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変わりつつある親権

2021年08月03日

離婚の際、多くの夫婦が「親権は妻」という取り決めをしています。

調停や裁判の結果をみても、まだまだ親権は圧倒的に妻が持つことが

多いのが現状です。

 

海外では『共同親権』という制度があり、夫婦ともに親権を持ち

協力しあって子育てしていきましょうという考え方が制度の根本にあります。

最近では、福原愛さんが離婚の際に共同親権の取り決めをして話題になって

いました。

 

日本には共同親権の制度はないため、夫婦いずれか一方が親権者となり

育児に関していえば、親権者が非常に大きな力を持つことになります。

 

妻が親権者になることが当たり前のように思われていますが、夫が親権者

になるケースも当然あります。

そもそも親権を取り決める際に重要なポイントとして

〇どちらが子どもを監護養育しているか

〇どちらと一緒の方が子どもが健やかに幸せに暮らせるのか

〇子どもが経済的に困窮しないかどうか

〇引っ越しをすることで子どもの生活環境が大きく変化するなど、子ども

のこれまでの生活に支障が出ないかどうか

といったことが挙げられます。

こういった条件をクリアすることができれば、男性でも親権者になることは

十分可能ですし、当事務所でも男性が親権者になるケースはこれまでに何度も

取り扱っています。

男女平等が加速している今、この先は夫が親権を取得するケースが少しずつ

増えてくるのではないかと思われます。

 

親権者は、子どもの監護養育だけでなく、子どもと相手方との面会に関しても

配慮する必要があります。

離婚した相手と子どもの面会の件で連絡を取り続けることは容易なこと

ではありませんが、これも親権者の大事な役割になります。

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