2024年03月15日
夫の定年退職を機に離婚を考えている女性の多くは“定年後に夫婦で
過ごす青写真を描くことができない”ことを理由にあげています。
◎ずっと離婚を考えてきた。子どもや経済面のことが心配でなかなか踏み
切れなかったが、夫の定年を機に離婚したい。
◎これまで長年にわたって夫の言動に我慢してきたが、夫が定年したら
自分の好きなように生きていきたい。
といった考えを多く聞くなかで、これとはまた別に
◎夫の家族や親族にこれまでいろいろ口出しをされて、ずっと折り合いが
悪く苦しんできたから、離婚して夫の家族との関わりを断ちたい。
◎夫と義父母の介護のことを考えたら、絶対に無理だと感じた。
とより具体的な理由で離婚を考える方もいます。
夫の定年退職を機に離婚を考えている場合、妻の離婚後の住まいと生活費、
つまり経済的な基盤の目途がたてば、離婚はいよいよ現実的なものとなり
ます。
離婚後の生活費の工面について
・自分の退職金やこれまでの貯金を生活費とする
・親の財産を相続している(またその可能性がある)
・夫との財産分与を行う
といった方法をとることができる場合は、離婚後の経済的な不安を少しでも
和らげることができます。
この他にも
・離婚後は姉(または妹)と同居するつもりである
・実家に戻って実家を引き継ぎたい
など、さまざまなライフスタイルを選択している方は沢山いらっしゃいます。
また、容易ではないかもしれませんが、離婚を決めたら自分の周囲(家族
だけでなく、友人や知人)にはその旨を話して、今後生活様式が変わること
を理解してくれる人を増やすことを意識してみるといいかと思います。
病気やけがなどの有事の際に、ちょっとした周囲のサポートがあるだけで
気持ちが非常に楽になります。
人生100年の時代ですから、昔と違い、定年してからの人生は長いです。
離婚したことで自分にとってプラスになることに目を向けて、これまで
挑戦したくても出来なかったこと、やりたくても我慢していたことなど
積極的に取り組んでみて、人生をより豊かに過ごされる努力をすることが
大切です。
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2024年02月05日
先月30日、法制審議会は、離婚後の子どもの親権について以前から
議論が進んでいる“共同親権”の導入についての要綱案を取りまとめました。
これまでは父母いずれかの単独親権だったものを改め、改正後は共同親権
を選ぶことができるような内容となっています。
以下が今後改正となった場合の親権についての説明となります。
子どもの親権については、離婚の際に父母で話し合い、単独親権か共同親権
かを決めます。
話し合いがつかない場合は、家庭裁判所が判断することになります。
そして、家庭裁判所は判断に際して、虐待やDVの恐れがある場合、
具体的には「父母のいずれかが子の心身に害悪を及ぼす恐れ」「父母の
一方が他方から暴力や心身に有害な影響を及ぼす言動を受ける恐れ」に
当てはまるような場合は、共同親権は認めず、単独親権になることまでが
要綱案には盛り込まれています。
また、子どもの進学や病気の長期的な治療といった重要事項については
父母が話し合って決めるものの、意見が対立して期限に間に合わないと
いった「急迫の事情」がある場合は、父母の一方だけで決定できることと
なっています。
加えて「日常的な事柄」もまた父母の一方だけで判断できるとなっています。
あくまで子どもの利益が最優先ですから、今回の要綱案ではその点を
融通が利くように柔軟になっているように思います。
※この記事は1月31日付『秋田魁新報』から抜粋しております。
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2023年12月22日
離婚後の共同親権の導入について、法制審議会で審議が重ねられてきました
が、19日にその要綱案が示されました。
今回新たに共同親権の判断基準が明確化されました。
まず、今後導入されるであろう新しい制度において、親権は離婚時に
父母が協議で共同か単独かを選びます。
話し合いで解決できない場合は家庭裁判所が判断します。
この家庭裁判所の判断の基準が次のように明確化されました。
・父または母の虐待などにより、子どもの心身に害悪を及ぼす恐れがある
場合は、父母どちらかの単独親権とする。
・DVなどにより、父母の一方が他方から暴力やその他有害な言動を受ける
恐れがある場合は、父母どちらかの単独親権とする。
・上記以外の事情でも、共同親権では子どもの利益を害すると認められる
場合は、父母どちらかの単独親権とする。
という基準が設けられました。
共同親権の場合、子どもの進学や病気・怪我による長期的治療などといった
重要事項は基本的に双方の合意で決めることになります。
学校の入学手続きや緊急手術など、話し合う時間がなく子どもの利益のため
急迫の事情があるときは、単独で決定することができます。
今後共同親権が本格的に導入されると、実際の現場では多少の混乱が起こる
のではないかと予想されますが、あらかじめ共同親権の仕組みを双方がよく
理解しておくことがまず何より大切だと思われます。
※この文章は12月20日付『秋田魁新報』の記事を抜粋しております。
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2023年12月15日
昨今の離婚事情はSNSの急速な発展もあり、夫婦で直接話し合うよりも
メールやLINEを多用して相手と交渉するという夫婦の割合が大きくなって
きました。
離婚協議をメールやLINEで進めるうえで注意してほしいことがいくつか
あります。
①簡潔に分かりやすくを心掛ける
養育費や慰謝料といった金銭の取り決めについては、特にもめる要素が
沢山あります。そのため、「養育費は子ども1人につき、月額3万円、
子どもが2人いるので合計月額6万円とする。支払期間は子どもが大学を
卒業する月まで、毎月末日までに振り込む方法により支払う」というように
疑義が生じないよう、金額と期間、支払方法を具体的に取り決める必要が
あります。
②やさしい言葉遣いを心掛ける
「父親なんだから養育費を払うのは当然」「浮気したんだから離婚される
のは自業自得」といったように、向こうに非があって離婚する場合は、どう
しても相手に対して語気が強くなりがちです。
同じ言葉でも会って伝えるのと、文章にするのとではニュアンスが大きく
異なります。
文章にすると意外に不躾になりがちですので気を付けたい点です。
③送信は時間を置くことを心掛ける
離婚の取り決めをメールで送る場合、送信内容を作成してから1~2日は
置くように心がけるといいと思います。
誰でもその日の出来事や気分によって、感情的な内容を打ってしまったり
することがあるからです。
頭がクリアな状態で、何度か送信内容を見返してから送信することで
あとになってから「あんな内容送らなきゃよかった」を防ぐことで出来ます。
以上、たった3つのポイントですが、意識してみることでその後の離婚
協議が少しは進みやすくなるかと思います。
離婚に関しては相手あってのものである、ということを忘れないことが
大切です。
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2023年12月08日
スマートな離婚というと語弊があるかもしれませんが、「スピーディー」
「もめない」「後腐れがない」この3つの要素を満たしている場合がそれに
該当するかと思います。
スマートな離婚をする人にはいくつか共通点があります。
①養育費や慰謝料といった金銭面の取り決めにおいて、相手が無理なく払え
る金額で折り合いをつけている
②相手の資力を理解し、配慮し、財産分与でも多くを求めすぎない
③相手に感謝の意を伝える、または、相手の言うことに耳を傾ける
といった点です。
上記の点を念頭に置いて離婚協議を進めることができる人は、
手続き完了までの時間が短いですし(スピーディー)、相手と紛争になること
がほとんどありませんし(もめない)、お互いに嫌な思いをする機会もほぼ
ありませんし、離婚を引きずることもありません(後腐れがない)。
実際にあった過去の事例を取り上げてみます。
妻は離婚にあたり、自宅を財産分与としてもらいたいと考えていました。
最初からその意思を夫に伝えていましたが、あとになって夫が自宅をほしい
と言い出しました。
妻は一時は冷静さを失いそうになりましたが、「ローンの支払もあるし、
夫と争っても無駄だ」と思い直し、譲ることにしました。
自宅を夫に分与する代わりに、預貯金を多くもらうという取り決めをし、
もめることなく手続きは終結しました。
夫からしても、妻の譲歩があると取り決めがしやくすくなり、その後の
手続きに協力的になる傾向があります。
スマートな離婚の場合、「すごく得をする、多くを獲得する」ことは
叶わないかもしれませんが、相手と争わずに済んだことで、離婚後の人生を
前向きにすぐ歩み始めることができます。
離婚の取り決め段階でもめてしまうと、離婚後も、意外と長い期間において
嫌な思い出やマイナスな感情を引きずってしまうことがあります。
離婚はどうしても相手あってのものですので、折り合いや譲歩がなければ
前進しづらくなります。
お互いの話し合いで決着がつかない場合は、調停や弁護士の出番となり、
どうしても大ごとになります。
ある程度の折り合いができる状況ならば、そうした方がうまく事が進む
ということも心に留め置きたいものです。
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2023年12月01日
離婚を考えている夫婦のなかで、本人は無自覚でも、第三者から見ると
夫に対して非常に執着しすぎている、気にしすぎている、と思うケース
があります。
妻のどういった言動からそう感じるかというと
・夫とのやり取りを自分の中で大きく捉えすぎている
・夫の発言を大げさに解釈する
・夫の行動に対して必要以上に怯える
・夫の過去の言動に対する怒りが収まらない
といった感じです。
蓋を開けてみると、妻が考えている以上に夫は悪気がなかったり、妻を
傷つけるつもりはなかったりと、妻の拡大解釈のために、離婚が複雑に
なりすぎてしまうこともあります。
離婚ともなれば、夫婦の間で大なり小なり暴言はあります。
どのご家庭でもあります。離婚の話し合いはお互いが敵に思えてしまう
ことがありますから、穏やかにいかないことの方が多いものです。
ただ、あまりに大きく反応してしまうとかえって逆効果となり、
離婚協議が進まなくなってしまいますから、その点を心掛ける必要が
あります。
お客様から聞いたお話を例に取り上げてみます。
妻は夫が何度も浮気を繰り返すため、離婚を決断しました。
夫は自分の非を認め、妻に対しては慰謝料と養育費を支払うことで
合意しました。
しかし一度合意に至ったあとも、妻は夫の浮気を許せず、養育費の金額を
釣り上げてみたり、夫の提示する条件に返答しなかったりと、第三者から
みると、わざと離婚を遅延させているような態度を取り続けていました。
その結果、夫は調停を申し立て、未だ係争中です。
ここで一つ、抑えておきたいのは、「非を認める」ということは、いろいろ
な形があるということです。
直接相手に謝罪することもそうですし、金銭で償う、というのもまた一つ
です。妻からすれば、直接謝罪してもらったうえで、慰謝料を払ってもらい
たいと思うかもしれません。
ただ謝罪に関しては、なかなか強制することは難しいですから、金銭で解決
できるなら、それでよしと思えた方が事がスムーズに進む場合があります。
この事例の妻は、夫の浮気が許せず、自分が苦しんだ分だけ夫に執着する
あまり、結果的に損してしまうように思えます。
夫が慰謝料という条件を呑んだ時点で、見切りをつけ、離婚手続きを終結させ
るべきでした。
妻が執着しすぎたため、より一層お互いを敵対する気持ちが強まり、スムーズ
な離婚からは遠ざかってしまいました。
離婚原因が明らかに夫にある場合、腹も立ちますし、相手も自分と同じよう
に苦しむべきだと思うこともあると思います。
ただ離婚を決断した以上は、マイナスな感情は抑えて、淡々と事務的に
取り決めを行うことが結果的には(経済的にも精神的にも)本人を救う近道
になるような気がします。
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2023年11月24日
離婚後の共同親権の導入について、法制審議会で検討が進んでいます。
先月29日には、修正案の概要が明確になりました。
以下がその内容です。
①離婚後の親権について「共同親権」か「単独親権」かを父母の話し合い
で決める。
②父母の話し合いで決まらない場合は、家庭裁判所が判断する。
その際、家庭裁判所が、共同親権にすることで「子どもの利益を害する」
と判断した場合は、父母どちらかの単独親権を決定する。
③共同親権の場合、子どもの進学・病気の長期的治療といった重要な
ことは、基本的に父母の合意で決定する。
父母のいずれかを「監護者」に指定することを必須としない。
④子どもとの面会交流について、家庭裁判所への面会交流の申立ては
一定の要件を満たせば父母以外の第三者もできることになった。
以上の4点が修正案の概要になります。
今回、一番のポイントは②になります。
子どもの利益を害する場合は、共同親権ではなく単独親権になる、との
ことです。
共同親権については、
・日常生活に混乱が生じるのではないか
・子どもの進学や病気の際に、子どもを養育する側にとって、手続きなど
で不便になるのではないか
・家庭によっては、DVや虐待の被害が続くのではないか
との懸念の声が多数あります。
子どもを養育する側が安心して育児ができるような配慮が必要になって
きます。
最終的に共同親権がどのような内容になるのか、今後も注視していかなけれ
ばなりません。
※10月30日付、『秋田魁新報』の記事を抜粋しました。
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2023年11月02日
20~40代の女性を対象とした、結婚生活における多くの悩みの一つと
して、“夫が子どもっぽい”という声をよく耳にします。
世間では“ガキ夫”なんて言い方もあるようですが、家庭生活における夫の
言動がこれに当てはまるようです。
たとえば
・小さい子どもが泣いていても、夫はゲームに熱中している。
・休日は子どもと過ごすより、自分の趣味・遊びに没頭する。
・仕事から帰宅するとゲームばかりしている。
・自分がやりたくない家事はやらない。
・妻の言うことを聞かない。
といった行動が“子どもっぽい”と呼ばれるゆえんだそうです。
近年はスマホのゲームにハマる大人が増え、仕事以外の時間はほとんど
ゲームをしているという男性はそう珍しくありません。
当然、妻としてはゲームばかりしている夫がいると負担が増えます。
家事育児の負担が増えると、ストレスも増大します。
家事育児をやっている横で、夫がゲームをしていたら、イライラするに
決まっています。
夫にそのことを注意すると
「俺だってゴミ出しと風呂掃除はやった」
「仕事で疲れたから、ゲームぐらい好きにさせろ」
と開き直り、言い訳を返してきます。
これを繰り返していると、大きな夫婦喧嘩に発展し、お互いに体力気力を
消耗してしまうため、何とか喧嘩は避けたいものです。
妻としては、ゲームが駄目だと言っているわけではなく、ゲーム>家事育児
という状況を逆転してほしいだけ。
ゲームは一日30分だけにするとか、子どもが寝たあとにゲームをするとか、
夫が少し我慢して、妻と子どもと関わる時間を少しでも増やそうとするだけで
家庭内の雰囲気は劇的に良くなります。
ただ、自発的に変わろうと思ってくれる男性はほとんどいませんから、こんな
ときでもやはり妻のほうであれこれ策を練らなければならないのが、心苦しい
悩みです。
子どもっぽい夫の家事育児の分量を少しでも増やすためには、常日頃からの
声かけが、結局は一番の近道です。
夫婦間の問題に特効薬は存在しませんから、変わってほしい相手に対しては
地道に継続して働きかけ続けるか、自分が変わるか、やはりこのどちらかに
なります。
夫に部屋を片付けてほしい場合、「部屋が散らかっているから片付けて」と
言う代わりに「この部屋、ごみと埃で汚れているから、掃除機を念入りに
かけてくれると助かる」といったように、面倒がらずに具体的な指示を出す
よう意識してみると、相手には伝わりやすいように思います。
相手を動かすためには、こちらも少しの工夫とかなりの忍耐力が必要になり
ます。それでも全部が全部うまくいくわけではありませんが、結婚生活を
長く円満に続けていくためには、忍耐力は絶対に欠かせません。
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2023年10月06日
時間という観点で離婚を大きく分けると、じっくり時間をかけて進めていく
離婚と、時間をかけずに急ぎで進めていく離婚の2種類があります。
どのような違いがあるのでしょうか?
まず時間をかけて進めていく離婚についてですが、これは
○自分の気持ちがまだ100%定まっていない
○相手がなかなか離婚に応じてくれない
○養育費や慰謝料などの条件がなかなかまとまらない
といった、本人の気持ちや条件面での折り合いがついていない場合が
多く見受けられます。
条件面などの話し合いにおいては、互いが譲らない場合は、遅々として
状況が進展しなくなります。話し合いが膠着状態になってしまった場合、
お互いが折り合いをつけられるようになるまで、数年単位の時間が必要に
なるケースもあります。
また「私は本当に離婚に踏み切っていいのかしら」と不安を感じている
ような場合は、自分が心から納得できるようになるまでは、無理に離婚を
進めていく必要はないと思われます。
離婚に関しては、焦って決断していいことは何もないため、何よりも自分
の気持ちを優先するようにしてください。
その一方で、時間をかけない方がいい離婚もあります。
たとえば、お互いに離婚の意思は固まっており、条件面も取り決めている
ような場合は、相手の気が変わらないうちに早めに離婚の手続きを済ませた
方がいい、というのが離婚のセオリーだったりもします。
離婚において大切なことは、双方の意思と条件面です。
この2つがある程度まとまっているようであれば、あまりダラダラと
時間をかけずに、早急にとりまとめることをお勧めします。
こういったケースで時間をかけてしまうと、既に取り決めた条件を下げら
れてしまう2つの要素が発生しやすくなるからです。
1つ目の要素は、本人の気が途中で変わってしまうこと、2つ目の要素は、
周囲(親や兄弟姉妹、親戚)からあれこれ口出しをされることです。
こうなってしまうと、まとまっていた条件の決め直し、離婚自体の見直し
など、悪い流れになってしまうことがあります。
離婚を考えている夫婦には、それぞれ適切なタイミングがあります。
そのタイミングを逃すと、いつまでたっても離婚がまとまらなかったり
離婚をしたくても、経済的な不安や子どもへの配慮から、離婚を回避せざる
得ない状況に陥ることがあります。
またその反対に、心底納得していないのに、先走って離婚して後悔して
しまうこともあります。
このような場合、当事者だけで冷静に判断することが難しかったりもします。
迷ったときは専門家に相談することをお勧めします。
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2023年09月15日
夫が単身赴任である場合、気を付けなければならない点が沢山あります。
まず第一に、浮気や不倫をしやすい環境にあるということを認識しておく
必要があります。
お互いの監視の目がないため、単身赴任中は女性に対して脇が甘くなって
しまうケースが多々見受けられます。加えて、浮気相手が夫の同僚である
場合、継続的な関係になってしまうリスクが高くなります。
第2に、夫婦で過ごす時間が減るため、すれ違いが多くなるということ
です。嫌でも顔を合わせる同居生活とは異なり、人によっては、月に1回、
年に数回しか会えないケースもあります。
会話量が不足するため、家族で共有しておく情報を共有できていないこと
が増えてしまいます。
第3に、金銭に関するもめごとが増えやすいということです。
単身赴任の場合、世帯が2つになりますから、生活費も当然増えます。
離れて暮らしているため、相手の生活の様子がよく見えないために
「なんでこんな高価な物を買ったんだ」「相手だけいい暮らしをしている」
といったことが起こりやすいのもまた事実です。
マイナス点ばかり強調してしまいましたが、いずれの問題も夫婦でしっかり
コミュニケーションをとれていれば、防ぐことが可能です。
何より問題なのは、相手の大変さを思いやれなくなることです。
夫は寂しさ、妻は忙しさから、相手を思いやる余裕がなくなることも
あります。
ただ、「自分ばかり大変」と思ってしまっては、うまくいかなくなって
しまいます。
夫に対しては、家族と離れて寂しく一人暮らしをしながら頑張っている。
妻に対しては、一人で家事と育児を切り盛りして家庭を守っている。
こんなふうに、相手の頑張りを称えることが何より効果的です。
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