妻の不倫をひきずる夫

2020年08月06日

「不倫」といえば、もっぱら男性がするもの、というイメージがいまだに

強いですが、男性同様、女性でも不倫をする人は沢山いますし、昔に比べる

とその数は増えているのはないかと感じます。

 

その要因として、女性の社会進出が進み、勤務先で夫以外の男性と交流を

持つ機会が増えたこと、そして、LINEやfacebookといったSNSの普及に

より、誰とでも気軽に連絡をとれるようになったことが挙げられます。

 

夫の不倫と妻の不倫、罪の重さに変わりはありませんが、異なる点として

夫の不倫と比べると、妻の不倫の方が、離婚につながる確率は高いように

感じます。

 

その理由の一つは、経済的な事情。

夫は妻より収入が高い場合が多いため、離婚しても経済的に困ることがない

ということです。

そして理由の2つ目は、男性の方が女性よりも、傷つきやすい、根に持ち

やすい性格の人が多いということです。

 

「10年以上も前の妻の浮気が許せない」という思いを抱え続け、定年を

機に離婚したケースや、何か事あるごとに「お前の浮気を許したわけはない」

と過去の浮気問題をほじくり返すケース、妻の浮気が発覚してから数年に

わたって妻を無視し続けたケース、といったように、結婚生活のなかで

妻の浮気問題を引きずってしまう男性は少なくありません。

 

男性の多くが「男の不倫より、女の不倫の方が罪が重い」と考えている

というのも上記の言動につながる一因です。

 

不倫問題の清算の仕方は夫婦それぞれです。

その後の結婚生活において、夫が極力妻の浮気問題を引きずらないように

しっかり清算することが大切です。

その際に大切なのは

「浮気相手より夫の方がずっと大切だということ」

「浮気相手とは今後一切関わらないということ」

「今後は結婚生活を円滑継続していくことを最優先にすること」

これをしっかり夫に伝えてください。

浮気問題が発覚したときにきちんと対処しておかないと、この先ずっと

夫が引きずってしまう事態になりかねません。

離婚を回避したいのなら、対処方法をしっかり行うことが大切です。

 

 

 

 

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生活費の不払いが離婚のサイン

2020年07月28日

夫婦間でも家計の管理方法は十人十色です。

夫がすべてを管理しているご家庭、妻が夫から生活費を受け取って管理して

いるご家庭、夫婦共働きでそれぞれが自分の給料のみを管理しているご家庭

と、ほんとうにさまざまなタイプに分かれます。

 

どの方法が一番いいのか正解はありませんし、夫婦で話し合って納得のいく

やり方を選択していくしかありませんが、最も一般的なのが「妻が夫から

給料を受け取って管理する」というタイプです。

 

そしてこのタイプもさらに分類することができます。

①夫の給料振込み口座を妻が管理している。

→つまり夫の給料全額を妻が管理している。

②夫から給料の一部を生活費として受け取っている。

→夫の給料の一部をもらうだけなので、人によっては夫の給料金額を

知らないケースもある。

 

注意して頂きたいのは②のタイプです。

夫の給料の一部を受け取るタイプにおいては、夫の都合でいくらでも

生活費の金額の変更が可能になります。

「今月は休日出勤の手当てがつかなったから、給料が少なかったよ」

「会社の飲み会が多かったから、生活費を減らしてくれ」

「会社の業績が悪化しているから来月から給料が下がるよ」

などといった理由で、妻に渡す生活費を減額するケースはざらに

あります。

もちろん上記の理由が事実ならば仕方ないのですが、離婚問題を抱えて

いる夫婦間だと話は違ってきます。

 

夫婦間で離婚話が浮上しており、夫に離婚の意思がある場合、夫が意図的に

生活費を減額してくるケースがあります。

いわゆる“兵糧攻め”です。

「離婚に応じないなら、生活費は渡せない」もしくは「いずれ離婚するの

だから生活費は渡したくない」といった理由です。

生活費を入れなくなった場合、夫の離婚の意思が本気になったというサイン

でもあります。

妻が根負けするのを待っているというわけです。

 

またその反対もあります。

離婚自体はまだ先であるものの、妻が離婚を申し出た途端に、夫が生活費の

振込みをストップしてしまうケースもあります。

この場合、妻に離婚を言い渡されたことで感情的になり、やり始めるケースが

多く、さらに厄介なのは、一度やるとよほどのことがない限り続けてしまう

ということです。

 

夫が生活費を入れなくなった、生活費の金額を減額してきた、といった

場合、必ず何かしら夫の意思のサインが隠れていますから、注意して頂け

たらと思います。

夫婦間には扶養の義務があります。生活費を受け取れないことは大問題

ですから、困ったときはお近くの専門家に相談してください。

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共働き夫婦のパワーバランス

2020年07月20日

現代は多くの家庭が夫婦共働きです。

女性は育児・家事と両立しなければならないため、パート、バイト、契約社員

といった時短勤務を余儀なくされている方も沢山います。

 

もちろん夫婦ともに正社員で働いていて、収入が同等、場合によっては妻の

方が年収が上というケースも今では珍しくありません。

 

こういった場合に起こりやすいのが「夫婦間のパワーバランス」問題です。

年収が同じ、もしくは妻が上の場合に、家事や育児をめぐって夫婦喧嘩が

起こりやすくなります。

 

というのも、時短勤務ではないため、妻はかなり限られた時間で家事や

育児をこなしていかなければならない。

仕事と家事育児におわれて、精神的にも体力的にも余裕がなくなり、夫に

つい当たってしまう回数が増えてしまう。

また「夫と同じだけ稼いでいるんだから、家事育児の負担も夫と同じに

したい」「もっと夫が積極的に家事育児を手伝ってくれたら、私が楽に

なれるのに」といった夫に対する不平不満が溜まりやすい傾向にあります。

 

また仕事と家事育児を両立させるとなると、夫婦の話し合いに割く時間が

なくなり、意思疎通ができなくなるという悪循環に陥ってしまうことにも

つながります。

 

この状態を何年も何年も続けていると、いつの間にか本当に夫婦の会話が

なくなってしまっていたり、休日もお互いがそれぞれ勝手に過ごすなんて

ことが当たり前になってきてしまいます。

 

夫婦も所詮は他人ですから、お互いの本音には意外と気付いていません。

どんなに忙しくても、こまめに夫婦で家事育児について話し合う時間を

確保することが大切です。

ただその際も「私ばっかり!あなたがもっと手伝ってくれなきゃ!」と

感情的に夫を責めるのではなく、現状の改善点と夫に希望する点を冷静に

訴えかけるようにしてもらえたらと思います。

 

毎日5分でも夫婦の時間を作る、夫には優しい言葉をかける、といった

ことに注意するだけでも夫婦の関係は良い方向へと変わってきます。

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子どもへ離婚を伝えるポイント

2020年07月17日

子どもに離婚をどう伝えるか、非常に難しい問題です。

それぞれのご家庭で事情が異なるため、他の人と同じやり方でやっても

うまくいくとは限りません。

 

また話し方に関しても

①離婚理由を話した

②離婚することだけを伝えた

③離婚自体をはぐらかした

と大きく3種類に分かれます。

 

③の「離婚自体をはぐらかした」というのは、たとえば「お父さんは今

仕事が忙しくてしばらく会えないんだよ」とか「お父さんとは違う場所で

暮らすことになったよ」といったように伝えることです。

子どもがまだ幼く“離婚”という意味が分からないような場合に、こう

いった説明をする方が多いようです。

 

離婚を子どもに伝える話し方のポイントとして、次の4つをおさえておいて

頂けたらと思います。

(1)急ではなく徐々に伝える

いきなり離婚の事実を伝えると、ショックが大きいですから、離婚の意思が

固まった頃から少しずつお子さんに話し始めてください。

 

(2)できるかぎり傷つけないように配慮する

「あななたち子どもはパパとママの離婚の原因ではないんだよ」

「これは夫婦の問題なんだよ」

と、「私のせいで両親が離婚するんだ」と子どもが自分のことを責めない

ように先手を打っておいてください。

 

(3)相手の悪口を言わない

夫に対するマイナスな言葉は使わないようにすることが大切です。

「お父さんのせいで離婚になった」「お父さんが悪い」といった言葉は

お子さんを時に苦しめることになります。

子どもからすると、離婚の事実だけでも受け止めるのに必死ですから、

さらに父親の悪口まで聞かされてしまうと感情が処理できなくなって

しまいます。

 

(4)子どもの意見を聞いてみる

上記の注意点は非常に重要ですが、子どもの年齢や性格、親との関係性に

よっては効果的なケースとそうでないケースもあります。

普段から両親としっかり意思疎通ができているようなお子さんであれば

ある程度の離婚事情を伝えても大丈夫でしょうし、その方が納得して前に

進めるような場合も存在します。

すべてを杓子定規に当てはめるのではなく、そのときそのとき子どもに

とって何か最善かを考えて話をしてもらえたら、一番いい伝え方ができると

思います。

 

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養育費の不払い解消となるか

2020年07月13日

政府が7月1日に決定する「女性活躍加速のための重点方針2020」が

発表されています。

この中で、離婚後の養育費について

〇養育費の取り決めを促進するため、動画やパンフレットなどによる周知

 啓発を行う

〇実効性の高い法的支援を行うため、地方自治体と連携したモデル事業の

 実施等の調査研究を開始する

〇国民各層の幅広い声を聴くためのシンポジウムを開催する

〇上記を踏まえ、最終的には養育費制度を見直すための法改正を検討する

などいったことが記載されました。

 

離婚後に養育費を受け取っている母親は、いまだに2割程度とされており

養育費の不払いは社会問題と化しています。

父親に対して、「離婚後は養育費を支払うことは当然のことだ」という

意識を当たり前に持ってもらえるよう、今後は国や自治体が積極的に働き

かけていくべきだと思います。 

 

今年はやっと養育費の算定表の改訂もかかり、母親が受け取る金額が

少しですが増額されました。

こういった流れを汲んで、緊急課題として、養育費の不払い問題に取り組ん

でいってもらいたいです。

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円満離婚のメリット

2020年06月30日

離婚の形は本当に人それぞれですが、出来ることなら“円満”に離婚したい

ものです。

“円満離婚”とは、離婚の意思や条件面について、夫婦がお互いに納得して

離婚をすることです。

円満離婚できる夫婦はそう多くはありません。

特にお子さんのいる場合は、養育費などといった離婚の条件が折り合わずに

話し合いがもつれてしまうことがほとんどです。

 

また話し合い自体はスムーズに進んだ場合でも、浮気をした相手(配偶者)

をいつまでも許せないとか、相手の顔を見るだけで吐き気がするといった

ケースもあります。

 

ですから相手のことを憎んだり恨んだりせず、離婚の条件もまとまった

“円満離婚”をするのは、非常に難しいのが当たり前です。

 

ただ上記とは違うケースとして、離婚したことにより夫婦関係(この場合

元夫との関係といったほうが適切ですが)が良好になったという女性も

いらっしゃいます。

こういったケースでは

〇離婚したら夫のことが以前ほど嫌ではなくなった

〇離婚時に子どもの養育費をしっかり取り決めてくれた夫に感謝している

〇金銭面の取り決めがスムーズにできたので夫のことを見直した

〇離婚後に夫の態度が優しくなった

〇子どもの面会のときに夫に会うが、お互いに気遣えるようになった

ということがあるようです。

 

子どもがいる場合、離婚しても家族のつながりが途絶えることはありません。

子どもや孫のことで元夫と接する機会はたびたび訪れます。

こういった場面において、円満離婚をしたご夫婦は、お互いに相手に嫌な

感情を抱くことなく接することができるので、良好な関係を保ち続けること

が可能になります。

実際に、離婚してからの方が家族関係がうまくいくようになったという人

も沢山いらっしゃいます。

 

円満離婚はなかなか目指せるものではないですが、離婚してからでも

続く家族関係のことを考えると、離婚の条件や相手に接する態度など、

歩み寄る姿勢は大切なことなんだと思います。

 

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離婚と義理の関係

2020年06月26日

離婚するにあたって、自分の親または義理の親にどう説明したらいいのか

なかなか言い出せない人もいます。

 

義理の親と円満な関係を築いていた女性は、離婚するにあたり、義理の実家

まで報告しに行った際に、義理の親が非常にショックを受け、「もう一度

考え直して」と泣きつかれてしまったというようケースもあります。

 

ただ義理の親と良好な関係を保っていた場合、養育費や慰謝料といった

離婚の条件交渉がスムーズに進む傾向にあります。

義理の親が息子に対して、「しっかり払いなさい」とはっぱをかけてくれる

ことが多いからです。妻に味方をしてくれる心強い存在になってくれること

が稀にあります。

 めったにないケースですが、こういった場合は、離婚の取り決めが済んだら

義理の親に対して、報告を兼ねて感謝の気持ちを伝えておくことが大切です。

 

その一方で、普段から嫁姑間が険悪な関係だった場合は

離婚の際にもまったく協力してくれないというケースも沢山あります。

義理の親との関係がうまくいっていない場合は、嫁が離婚のことで悩んで

相談にいったところで、取り合ってくれない、味方してくれないということ

がほとんどです。

「離婚はあなたに責任があるんじゃないの。息子は悪くない」と冷たく

あしらわれてしまうこともあります。

 

基本的には親は子どもの味方ですから仕方のないことでもあります。

こういった場合は、義理の親に頼ることなく、自分で離婚交渉を進めて

いくしかありません。

 

また子どもの離婚に親(義理の親含む)が口を出してくるケースも

あります。

親も子どものことが心配ですから、ある程度は仕方のないことだと

思います。年配者である親の意見をよく聞いて、話を進めていくことは

とても大切なことです。

 

ただ、親の意見を聞きすぎたせいで、夫婦間の話し合いがまとまらなく

なってしまうようなことがないよう、離婚の話し合いはあくまで夫婦

2人が原則だということに留意してもらえたらと思います。

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夫の長い浮気

2020年06月23日

毎回離婚原因のトップに挙がる“夫の浮気”ですが、1度や2度の過ちという

ものではなく、10年から20年にも及んで浮気をしていたというケースも

存在します。

婚姻期間の半分以上もの年数、夫に浮気されていたという人もいます。

 

その場合一番大変なのは、夫の長年に及んだ浮気が発覚してしまったとき

です。

 

意外に思えるかもしれませんが、長年の浮気が発覚した場合

多くの男性は長年浮気していたことを正直に話してしまいます。

中には上手に嘘をついてその場をやり過ごす人もいますが、当然ながら

実際は妻にすべて見透かされていることがほとんどです。

 

罪の意識なのか、すべてを吐露して楽になりたいのか、内心は分かりません

が、夫が妻に対して、自身の長年の浮気を包み隠さず話してしまうことは

そう珍しいことではありません。

 

そして問題はこのあとです。

すべてを妻に打ち明けたあと、「離婚してくれ」と言い出す場合と

「浮気相手とは別れる」と謝罪する場合に分かれます。

 

前者の場合、妻からしたら、長年に及ぶ浮気を到底簡単に許すことは

できませんが、かといって相手の要求のまま離婚に応じるのは得策とは

いえません。

夫婦の財産、慰謝料、自宅などすべて夫から分与してもらい、今後の

生活の目処が立つようであれば、離婚を選択しても構わないのかもしれ

ませんが、普通はそう簡単にはいきません。

夫に対する情もありますし、子どものこと、老後のこと、さらに相続のこと

まで考えて、どうするのかを決めていかなければいけません。

怒りに任せて離婚を突き進めてしまってもいいことは何もありません。

 

どうしたらよいのか、自分がどうしたいのか、迷ってしまったときは

一度夫とは少し距離を置いて、冷静に考えることができる環境を整えること

が大切です。

また傷ついた心のケアも含めて、専門家の手を借りるという方法もその

一つだということは頭の片隅に留め置いて頂けたらと思います。

 

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離婚の話し合いは冷静さが第一

2020年06月19日

離婚することが決まり、養育費や慰謝料、財産分与などといった細かな

条件を夫と話し合うとき、何よりも大切なのは“感情的にならない”と

いうことです。

 

夫婦間の話し合いの場において、特に女性の場合、落ち着いて話し合おうと

思っていても、どうしても夫に対するこれまでの不満や怒りが湧き上がって

きて頭を支配してしまいがちです。

そうなると

「少しでも多くお金を支払ってもらいたい」

「夫の離婚後の生活なんて私には関係ない」

「とにかく自分に有利な条件にしたい」

と思ってしまい、その結果、話し合いの決裂を招いてしまいます。

 

離婚の話し合いは、とりまとめるのが非常に難しくデリケートな問題です。

男性においてよくあるのが、

「前に話し合ったときは、自宅をくれると言っていたのに、今日になって突然

自宅は譲らないと言い出した」

「養育費は子ども一人につき5万円と決めたのに、今になってそんなに払え

ないと言ってきた」

というように、考え方がコロコロ変わってしまうことです。

最初の離婚の話し合いから時間が経過すると、条件を下げてくることが

往々にしてあります。

最初は感情が高ぶっていることが多いため、無理してでも妻に養育費や

財産分与を支払ってやろうと思っていても、時間の経過とともに落ち着きを

取り戻すと、1円でも支払うのが惜しくなってきます。

 

こんなふうに、お互いが自分のことばかり優先してしまうと、条件が全く

折り合わず、いつまでも合意に至らなくなってしまいます。

話し合いを難航させないためにも、女性側の注意点としては

○離婚後の夫の生活を考慮した上で、金銭的な要求をする

○自分の要求だけでなく、相手の意見もできるだけ受け止める

○夫の性格を考えて、感情的にならずに話す

といった3点は常に意識して頂けたらと思います。

 

特に「養育費」に関しての取り決めは、子どものことですから

「夫が払うのは当たり前」と思うところがあると思いますが

「子どものために払ってくれてありがとう」という気持ちは、少しでも

相手に見せておくことが大切だと思います。

実際、離婚した夫婦で養育費を支払ってもらえないケースは山のように

あります。

 

離婚の話し合いは、「話し合い」というより「交渉」というイメージを

持って、相手の性格や生活にも配慮しながら進めるように気を付けて下さい。

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家族の気持ちか、自分の意思か

2020年06月16日

離婚をした方がいいのか、踏みとどまった方がいいのか、迷っている中で

真っ先に相談するのは自分の家族(親や兄弟姉妹、親戚)だと思います。

離婚問題で苦しんでいるときに、血のつながった家族の支えやアドバイスは

本当にありがたいものですし、頑張ろうという力が湧いてきます。

ただここで一つ難しい点は、自分自身が離婚の意思が固まっていないような

場合です。

 

離婚を自分で決断していれば、今後の暮らし全般のことを家族と相談し

経済的にも精神的にも力になってもらうことが出来ますが、離婚を決断

出来ていない場合においては、全面的に家族のアドバイスに従うことが

マイナスに働いてしまうこともあります。

 

相談される側の家族としては、大切な家族が苦しんでいるなら助けなきゃと

思い、どうしても離婚させる方向へ話をもっていく傾向が強くなります。

話がヒートアップしてくると、夫が完全に悪者にされてしまうことも

あります。

専門家の目からみると「まだ離婚するほどの段階ではない」というような

案件でも、家族に相談することで、一気に離婚の流れに傾いてしまうケース

が少なくありません。

 

中には、頼まれてもいないのに、夫婦の間に入って離婚の話を進めてしまう

ような方もいらっしゃいます。

 

離婚というのは、当然のことですが、本人の意思が大切です。

「離婚したくないな」という気持ちが少しでもあるうちは、離婚はしない

方がいいというのが専門家の意見です。

 

自分の意思が固まっていないのに、周囲の家族からの説得におされて

離婚をすると、後悔したときに周囲のせいにしてしまうことがあります。

そうなると本人も周りの家族も苦しむことになります。

 

もちろん周囲の意見に耳を傾けることは必要ですし、一番身近な家族が

自分たち夫婦をどう思っているのか知ることは視野を広げることになります。

ただ、他人の意見に乗っかることだけはしないようにして下さい。

自分が心底離婚することに納得しているか、この先後悔しないか、自分の意思

で決断することが離婚においては何より大切なことです。

 

 

 

 

 

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