別居中の“婚姻費用”とは

2021年07月28日

夫婦が別居を始めた場合、特に女性を悩ませる問題の一つに

別居後の生活費の捻出に困ってしまうケースが多く見受けられます。

夫と対等に働いているようであればそこまで問題にはなりませんが

専業主婦だったり、パート勤務だった場合は、別居後の生活が苦しく

なってしまうことが多いのが現状です。

 

そのような場合に、妻が夫に請求することができるのが

“婚姻費用”というものです。

“婚姻費用”とは夫婦が共同生活を送るために必要とされる費用のことです。

夫婦には日常を送るにあたって、必要なお金を分担する義務があります。

衣食住は当然のこと、教育費・娯楽費・医療費・交際費なども含まれます。

 

ですから喧嘩が原因で別居に至ったとしても、法的に婚姻状態は継続している

わけですから、それぞれの生活費や子どもにかかる費用は婚姻費用として

分担すべきものとされています。

 

この婚姻費用は夫婦の話し合いで取り決めることができます。

また「婚姻費用算定表」なるものもありますので、参考にすることができます。

夫婦の年収や子どもがいるかどうかなどによって金額は変動します。

夫の年収が高く、妻の年収が低い場合、つまり二人の収入差が大きければ

大きいほど、婚姻費用は高くなります。

また当然ですが、子どもの人数が多いほど、婚姻費用も高額になります。

 

夫の不倫が原因で妻が子どもを連れて家を出たものの、婚姻費用をもらえない

ために生活が困窮しているというケースも少なくありません。

そうなってしまうと、すべて子どもにしわ寄せがいってしまいますから

別居に踏み切る前に、生活費のことを念頭に置くことを忘れないでください。

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夫をほったらかしていませんか?

2021年05月07日

夫の浮気原因の一つとして「家庭で妻にほったらかしにされている」と

いう背景がある場合があります。

たとえば

〇妻が子どもに構ってばかりで夫には冷たく接する

〇妻が日頃からママ友との付き合いを優先する

〇妻が習い事に熱中して、家事がおろそかになっている

〇妻が仕事ばかりで、夫と会話する時間がない

というように、妻のこういった行動が引き金になって、夫が浮気に走って

しまうケースは少なくありません。

 

このような場合、夫はもともとは浮気をするつもりはなかったのに

妻に日常的に放っておかれることで、寂しさや不満が蓄積し、浮気に走った、

というパターンが多く挙げられます。

 

妻に放っておかれたから浮気した、というのは言い訳にはなりえませんが

ただ一つ、ここで警鐘を鳴らしたいのは

夫は浮気をする前に妻に何かしらのSOSのサインを出していることがある

ということです。

①「最近友人との付き合いが多いね」

②「ここのところ仕事忙しそうだね」

③「僕、最近職場でモテるんだよ」

④「今僕が浮気しても君は忙しくて気付きもしないんだろうな」

といった発言をしていることがあります。

①②に関しては、夫から妻への「もっと構ってほしい。家庭と家族を優先

してほしい」というサインであり、③④に関しては、妻の気を引こうという

サインです。

 

夫がサインを出してきたこのときに、妻が家庭生活を省みることで

夫婦関係が修復され、夫の浮気を防止できる可能性が高くなります。

夫が出すSOSへの対処方法がうまくできれば、家庭が円満に収まる確率が

高くなります。

反対に、このサインを見逃してしまうと、夫が浮気しやすい環境が出来

上がってしまいます。

 

妻側からすれば「少し放っておいただけで浮気するなんて勝手すぎる。

こっちはいろいろ抱えていて、夫にばかり構っていられない」と怒りの

声を上げたくなります。

 

全くその通りで、お気持ちは分かります。

家事に育児そして仕事に負われている妻を尻目に「寂しい。ほったらかされて

いる」という理由で浮気されてはたまったものではありません。

ただ、防止できる浮気は防止するにこしたことありません。

家庭内の不穏は取り除けるときに取り除くべきです。

「最近夫の顔をまともに見てない」「忙しくて夫と共有する時間がない」

といった心当たりがあれば、いますぐにでも、寄り添ってみるといいと

思います。遅くはありません。

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教育費のポイントは早めの話し合い

2021年04月09日

受験シーズンが終わり、新学期が始まる季節になりました。

学校の新学期は何かと物入りです。

入学金に授業料、学用品代等、、、一般的に『教育費』という言い方を

しますが、今回はこの教育費についてお話していきます。

 

離婚の際、子どもの養育費は毎月支払うものとして取り決めを行います。

教育費はこの養育費とは別に、子どもが進学するときに発生する費用の

ことを意味します。

 

毎月の養育費とは異なり、教育費は金額が大きいため、離婚の際にその

負担割合についてしっかり話し合っておかないと、あとで非常に困ること

になります。

 

事前に取り決めずに、いざ子どもの進学のときに

「娘の大学受験で100万円かかるから、お互いに折半しましょう」と

元夫に請求したとしても、手元にまとまったお金がないと支払えないのが

現実です。

 

元夫が支払えない場合、妻が全額負担することになってしまったり

親に借りることになったり、最悪の場合は、子どもに進路変更を求める

ケースもあります。

そのような事態を避けるためにも、高校受験と大学受験、この2つの

タイミングを逆算したうえで、取り決めをしておくことが大切です。

 

離婚の場合、ほとんどのご家庭において母親が親権者となります。

元夫は子どもと暮らしていない分、教育費に関して理解不十分であること

が多々あります。

公立、私立、文系、理系でどれほど学費が異なるのか、よくわかっていない

場合も多いですから、費用を具体的に示して説明する必要があります。

事前に何の説明もなく「息子が理系の大学に進学するから、授業料はあなた

が払ってください」と伝えてしまうと「そんなに払えない」と反発される

ことが容易に想定できます。

請求される側も、お金を準備する時間が必要ですから、早めに伝えておくこと

が紛争回避の鍵です。

手間のかかる作業ですが、あらかじめお互いが教育費について理解している

ことがまず第一歩ですから、子どもの教育費にいくらかかるのかの話し合い

これだけは離婚の際にしっかり行ってください。

 

 

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夫と子どもの面会の心構え

2021年04月06日

離婚は、離婚するときはもちろんですが、離婚後に元夫とどのように

関係を保つのかは非常に難しい問題です。

子どもがいる場合、元夫と子どもとの面会をどのように行うのか、

子どもの気持ちに配慮しながらよく考えて進めなければなりません。

妻としては「できれば元夫に子どもは会わせたくない」と感じてしまう

人も少なくありません。

 

ただ、元夫と子どもを会わせないようにする、これはNGです。

例外として、元夫が過去にDVを行っていたりと、子どもとの面会が

子どもに対して悪影響を及ぼすことが明らかであるような場合を除いて

妻が元夫と子どもの面会を制限することはお勧めできません。

 

よほどの事情がある場合を除いては、元夫と子どもとの面会は自由に

行うことが望ましいものです。

 

また妻が子どもに対して「お父さんに会うのはあまり良くないこと」と

いうような意識を植え付けてしまうと、夫にそれとなく雰囲気が伝わって

しまうことがあります。

「別れた妻が俺と子どもの面会を嫌がっている」と元夫が感じてしまうと

傷つき、ときに攻撃的な態度に出ることがあります。

それがきっかけで養育費の支払いを渋ることもあります。

 

子どもの立場で考えてみると、母親の手前「お父さんは嫌い」と言う

ものの、本気でそう思っているかどうかはまた別の話です。

一時的に嫌いになったとしても、親子ですから、時間の経過とともに

感情も移ろいでいきます。

「お父さんのことは嫌い」と言いながらも、いざ面会してみると、仲良く

過ごしている子どもも沢山います。

お父さんとの面会を待ち望んでいる子どももいます。

子どもの表向きの言葉だけでなく、裏側の気持ちを見落とさないように

することも大切です。

特に子どもの年齢が低くなればなるほど、お父さんの存在は大きいですから

可能な限り、面会を続けていくことが望ましいです。

当たり前のことですが、子どもが元夫との面会を嫌がっている場合は

該当しませんので、無理強いはしなくていいと思います。

 

元夫と子どもの面会は、子どもの成長や個性に合わせて柔軟に対応して

いく形でいいと思います。

「半年に1度会えればそれでいい」という父親もいれば、「自由に子ども

と連絡を取り合って会いたい」という父親もいます。

子どもも同様で「お父さんには月に1度会えればいい」というタイプも

いれば、「もっとお父さんと遊びたい」と望むタイプもいます。

年齢とともに、子どもの気持ちは変化していきますから、子どもの気持ちに

最大限配慮した形で、面会を行っていけたらそれが一番だと思います。

 

 

 

 

 

 

 

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別れを引きずる夫の対処法

2021年03月30日

離婚後でも、元夫と連絡を取るケースは沢山あります。

養育費や子どもとの面会日などについては、定期的に元夫と連絡をとる

必要がありますし、子どもの受験や就職、入学式や卒業式といったイベント

の際にも、連絡を取り合う機会がたびたび訪れます。

 

離婚後も離婚前と変わらずに、連絡を取り合っているご夫婦のなかに

まれに“離婚したことをきちんとのみ込めていないのかな”と見受けられる

タイプの男性がいらっしゃいます。

このようなタイプの男性は

・離婚しても以前のように家族ぐるみで交際しようとする

・元妻に頻繁に連絡をしてくる

・「将来俺に何かあったら頼むよ」と言ってくる

・元妻に交際相手がいないかどうかを非常に気にする

といった言動が表立ってきます。

 

こういったタイプの男性は、離婚しても元妻や子どもに固執することが

あり、それが原因でトラブルが起こることもありますので、かなりの注意

が必要になります。

 

離婚後1~2年は特に感情を引きずっていることが多く、養育費を払って

いるんだから、と金銭を盾に理不尽な要求をしてくることもあります。

 

また別れた妻に交際相手がいることや、再婚したことを知った場合に

逆上してくることもあります。

 

さきほど記載した4つの言動が当てはまるようであれば、元夫への対応

は慎重に行ってください。

 

元夫から連絡が頻繁にきても、養育費や子どもとの面会日といった必要な

連絡以外は返さないようにすることも大切です。

不躾に突っぱねる必要はありませんが、明確に一線を引いておくことは

相手を誤解させないためにも大切なことです。

 

小さい子どもがいる場合の離婚は、養育費と面会という接点があるため

別れた夫とどのように距離を取って付き合うのか、とても難しい問題だと

思います。

 

なかには、離婚後の方が元夫と仲良くできるようになったという方も

少数ですが、いらっしゃいます。

夫婦の形はみな異なりますが、離婚した夫婦の形もまた人それぞれです。

お互いに相手のことを知り尽くしているからこそのやりづらさはあるとは

思います。

ただ離婚後も相手に執着してしまうことは決して良いこととは言えません

から、その場合はしっかり対処していくことが求められます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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精神的・経済的暴力もDVです!

2021年03月22日

DV(ドメスティックバイオレンス)について、通報や保護命令の対象を

身体的暴力に限らず、精神的暴力、経済的暴力、性的暴力も含めることを

求めるよう内閣府の専門調査会が発表しました。

そしてこれを受け、今後内閣府はDV防止法改正の作業に着手し始めると

のことです。

 

現行のDV法では、通報と保護命令の対象となる範囲が

身体的暴力・・・たとえば殴る、蹴る、物を投げつけるといった行為

に限られていました。

精神的暴力、経済的暴力、性的暴力が含まれていないことはこれまで幾度

となく問題視されてきました。

 

精神的暴力とは・・・暴言、実家や友人との付き合いを制限する、無視、

大切な物を壊す、捨てることなどを指します。

経済的暴力とは・・・生活費を渡さない、仕事を辞めさせるなどを指します。

 

そして今回、精神的暴力、経済的暴力、性的暴力も、通報と保護命令の対象に

含まれるように法改正すべきだということになりました。

 

精神的暴力と経済的暴力にまで通報の範囲が拡大されたことは、大きな

前進だと思います。

夫が一方的に生活費を入れてくれずに大変な思いをしている方、夫から

人格を否定するような侮蔑的な言葉で傷つけられている方は沢山います。

法改正によって、上記の行為に明確な線を引くことが出来るようになれば

これまで声を上げられずに苦しんできた多くの女性にとって救いのきっかけ

になってくるのではないかと思います。

※この記事は秋田魁新報社の3月18日付けの記事から引用しております。

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STOP!!養育費の不払い

2021年03月16日

法務省は、未成年時に両親の離婚や別居を経験した20~30代の男女

1000人を対象に、生活に与えた影響など約80項目について質問し、

その調査結果を12日に公表しました。

 

そのなかで「別居親の養育費の支払い状況」という項目においては

・きちんと支払っていた・・・16.8%

・当初は支払われたいたが、その後に支払われなくなった・・・14%

・時々は支払われていた・・・6.8%

・全く支払われていなかった・・・18.9%

・分からない・・・43.5%

という結果が出ました。

この数字を見るだけで、養育費の未払いがいかに多いのか顕著です。

 

養育費というものは今では広く認知され、その重要性は説くまでも

ありませんが、それでも離婚した家庭の2割ほどしか、毎月養育費を

支払ってもらっていないというデータもあります。

 

その要因の一つとして考えられるのは、男性の養育費に対する意識の

低さにあると思われます。

離婚して子どもを引き取るのはほとんどが女性です。

男性は子どもと暮らさないために、毎月の養育費がどれほど大切なのか

その認識が離婚後にどんどん薄れていくのだと思います。

養育費を支払わない男性のなかには

「何とか生活しているだろう」

「あいつ(妻)から離婚を言い出してきたんだし、何とかするだろう」

「子どものことでそんなにお金はかからないだろう」

というように、自分に都合のいいように考えてしまう部分があるでは

ないでしょうか。

 

こういった事態を防ぐために「公正証書」があります。

離婚するときに公正証書を作成しておくことで、養育費の不払いを防ぐこと

が可能になります。

公正証書を作成しておくと、養育費の不払いが発生したときに相手の給料

を差し押さえる、いわゆる強制執行の手続きを行うことができます。

養育費を受け取る側としては、非常に心強い書類です。

 

ただし、この公正証書は相手の同意がないと作れません。

公正証書の効力を相手にしっかり説明し、理解してもらったうえで、作成

を進めていきます。

そのため相手をどう説得するのかがカギになります。

次の3点が大切です。

〇今後子どもにどれだけお金がかかるのか数字で提示したうえで

 毎月の養育費というものの重要性をしっかり訴えること

〇離婚しても子どもの父親であることに変わりはないこと

〇養育費をきちんと支払ってくれると、本当に助かるということ

この3つを相手が受け止めてくれるように話してみることが 重要になります。

養育費を支払ってもらうことは当然の権利ではありますが、振りかざすので

はなく、しっかり理解してもらうことを念頭に置いて交渉をしてもらえたら

と思います。

 

 

 

 

 

 

 

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離婚、子どもにどう伝える?

2021年03月01日

離婚することになった、離婚をするかもしれない、離婚を考えている、、、

といった離婚の話を子どもにどう伝えるのか?

離婚の話をする際は、子どもへの最大限の配慮が求められます。

 

まず絶対に避けてほしいことは

小さい子どもの前で「養育費」や「慰謝料」といった言葉を使うことです。

ネット検索の時代ですから、小さい子どもであっても、聞いた言葉を

簡単に調べることができます。

 

子どもが高校生や大学生の場合、大人びて見えてもまだまだ子どもです。

たしかに現代の子どもたちは、昔に比べて遥かに“離婚”ということに対して

免疫をもっています。

子どもたちは漫画・ゲーム・ドラマ・小説などを通して、ごくごく当たり前

に“離婚”というワードを知っています。

それがどういうことを意味するかまでしっかり理解しています。

 

高校生にもなると、かなり大人びた言葉遣いや考え方をしますが、

離婚がいざ自分の家に降りかかってくると、話は別です。

必ずショックを受けます。

 

ですから、親の方で「この子はもう大人だから」と判断して、離婚に

ついて全てを話してしまうのはお勧めできません。

離婚の原因が例えば夫の不倫や借金だった場合、子どもに事実をありのまま

に伝えることは酷な話です。

絶対に話してはいけないというわけではなく、子どもの精神的な成長度合い

を見極めながら、段階的に話をしていくことが大切です。

15歳では理解できないことでも、22歳になれば少しずつ受け入れら

れるように心の容量が変化していきます。

精神年齢というものは、子ども一人ひとり違いますから、そのつど親が

慎重に見極めていくほかありません。

 

ただ離婚の話をするタイミングとして、受験や入社試験、スポーツの大会

など、子どもの人生の一大イベントが控えているときは絶対に避けるべき

です。

 

離婚の話は、子ども同士でも反応はそれぞれ異なりますし、どの程度

受け止められるかは親であってもすべてを窺い知るのは不可能です。

そのため最大限の配慮が必要となるわけです。

 

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ママ友への離婚相談

2021年02月26日

離婚経験のあるママ友への離婚相談は

「実際すごく役に立ちました。苦しい時期だったのでとても助かりました」

という声が圧倒的です。

やはり離婚経験者のアドバイスは貴重です。

経験しているからこそ、落ち着いて親身になって話を聞いてくれますし、

離婚において注意すべきポイントを押さえています。

実益的な意味でも、精神的に支えになってくれるという点でも、離婚経験者

に話を聞くことはプラスに働くことが多いです。

 

ただ一つだけ、気を付けてほしいことがあります。

 

離婚は家庭ごとに状況が異なるということです。

夫の性格によって取り決めが左右されることが多く、一概に他の家庭と

比較することが難しいものです。

 

例えば、ママ友であるAさんは

①小学生の子どもが2人いる。

②住宅ローンが残っている。

③夫の浮気により離婚することになった。

④子どもの養育費と浮気の慰謝料を払ってもらうことになった。

⑤将来夫から自宅を財産分与してもらう約束をになった。

といった条件で離婚している。

 

Aさんと同じく小学生の子どもを2人もつBさんは、Aさんの話を聞いて

「自分もAさんと同じような境遇だから、同じように取り決めできる」

と思い込むことは早計ですし、NGです。

 

離婚協議がスムーズに進む夫婦もいれば、ぶつかって折り合えない夫婦も

います。

離婚の原因が夫の浮気だとしても、慰謝料をポーンと払う男性もいれば

全く支払う意思がなく、開き直る男性もいます。

 

自分と似たような境遇の人が好条件を取りまとめていたとしても

あくまで“参考”として話を聞き、すべてを自分に当てはめたり、比較すること

は絶対にNGです。

離婚に限らずですが、人と比べると苦しくなるだけです。

離婚経験者の話は参考にし、学ぶべきところは学んでも、「自分と彼女は

違うんだ」と区切って考えることを忘れないでください。

 

 

 

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嫁姑関係に疲れたら

2021年02月19日

嫁姑関係は、いつの時代もどんな家庭でもいろいろと問題山積ですが

特に同居しているご家庭では、本当に苦労されている方が沢山いらっしゃ

います。

もちろんどちらの側に立つかで、見え方が変わってきますから、一方的に

「どちらが悪い」と断言できるものではありませんが、今日のブログはお嫁

さんの立場からみた視点でお話します。

 

夫の家族と同居していると、姑の言葉に傷つけられた経験がある方が

非常に多くいらっしゃいます。

「あなたがしっかりしていないから、息子が可哀そう」

「あなたが嫁だとこの家もおしまいだわ」

「子どものしつけがなっていないのはあなたの責任でしょ」

といったように、ことあるごとに夫はさておき、嫁だけが非難の対象に

なってしまうことがあります。

 

心無い言葉を浴びせられる日が何年も続くと、姑との関係に疲弊して

離婚を考え始める方もいらっしゃいます。

夫との仲は良好とはいえないものの、そこまでこじれてはいないのに

姑との関係が離婚の引き金となってしまう。

最初はあれこれ小言を言ってくる姑に対して不満に思っていたものが

次第に何も助けてくれない夫に対して不満が募るようになり、嫁姑関係

だけでなく、夫婦関係もギクシャクしてきてしまった、、、というケース

です。

 

夫と子どもだけで暮らしていれば離婚まで至らなかったのに、という

ことは珍しくありません。

秋田だと、「夫が長男で実家を継がなければならない」という制約が

あることも多く、結婚することで夫と実家がセットになっていることを

受け入れるという選択肢しかないのが現実です。

その中で何とか頑張って生活をしてきても、やはり姑との関係が悪く

なってしまうと、“実家には居づらい、実家を出たい”と思ってしまうのは

自然のことだと思います。

 

ひたすら我慢し続けて、心も体も疲弊しきってしまうことだけは

何とか避けてほしいことです。

 

そして頭に留め置いて頂きたいことは、さまざまな選択肢がある、という

ことです。

 

姑との関係がこじれて実家を出たあとに

〇離婚する

〇しばらく別居する

〇一時的に家族だけで生活してみる

〇両家で話し合いの場を設ける

といったようなやり方があります。

 

時間を置くことも解決策の一つですから、家を出た=離婚というわけでは

なく、少し時間をかけて、自分が本当にどうしたいのか考えてみることを

忘れないでください。

そしてそういった状況のときは、周囲の人の話に耳を傾けてみることも

心掛けてください。

自分だけ追い込んで答えを急ぐことのないよう、頼れるものには頼って

みることを覚えておいてください。

 

 

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